CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

NHKスペシャル EVシフトの衝撃〜岐路に立つ自動車大国・日本

2021-11-16 20:02:39 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに興味深いというか、面白いNHKスペシャルだった
日本の屋台骨といってもおかしくない
自動車産業における現状を解説した内容でありました
電気自動車がどこまで世界を席巻するのか、
その周辺、周縁、思惑と企みの数々が描かれていて面白かった

趣旨でもないが、番組としてはEVの脅威を伝えるといった感じだったんだが、
実際そうかどうかは、その業界の人じゃないとわからないので
それをテレビ番組に対してどうこうというのは違うと思ったりするので
とりあえず静観といった感想を抱いたんだが、
欧州のEVシフトがえらい進んでいるというか
強硬なことが、政治家主導なんだなというのがわかって面白かったと思う
いかにも民主主義といっていいのか、
それとも、ただの人間社会というものの、政治体系の限界といったらいいのか
そこに正義を作っていくように、
何かを築き上げようという気概というか、やり方と
それが当然といった態度が、感服するほどでありました
ルールを作ることが覇道である
それを語り、そのために邁進していることを鼓舞というか、
自信にあふれて語るといったところが
偏見含めて、西欧人っぽいメンタルだと思ったりしたのでありました

それによって、まだ勝ち組であろうはずの
ベンツBMWあたりが右往左往させられていくかと思うと
なんとも切ないというか、すげぇなと思ってしまうのであった
先鋒になりつつあるフランスの、プジョーやルノーあたりも
なかなか悲惨そうで大変でありますな

技術的には走行距離問題が最も重要かと思いきや
電池を温めたり、冷やしたりといった技術も必要だとか
なかなか興味深いところもあるようで、
結局、これまでの積み重ねもあって、内燃機関に戻るんじゃないか
というか、本当にクリーンを考えるというなら
ハイブリッドが最適解なのは間違いないんじゃなかろうかと
思ったりしたのでありました
ちょろっとしか出てこなかったけど、水素もよさそうに見えるんだが
結局このあたりは、トヨタやホンダやといった
日本企業が持ってるからダメだという話なのかと思うと
冒頭の政治という力のゲームに帰してしまってなんともなぁと悲しくなるのでありました

自動車産業というものを考える、もっというと
トヨタという会社を考えるだけで、日本という国が、政府として何もしてこなかったという
本当にひどいところを見ているだけに、なんともふがいない
この国であるかぎり、水素もハイブリッドも世界に出ていけないんじゃないか
そんな風に思ったりしたのでありました
それはそれとして、トヨタの社長をやるってのは大変なことだと
改めて思い知る内容でもあったと思うのである
なんで、一会社が、国のエネルギー政策まで口出ししないといけないのか
このあたりは、ヨーロッパのルールだけでなんとかなるという政治家たちと
あまり変わらないのかもなと思ったりもしたんだが
個人的に自動車というものが好きなだけに
色々考えさせられたのでありました
別にエンジンが好きとかいうわけじゃないけども、とりあえず、
今のところはハイブリッドよりも、ガソリン車の方が楽しい
そう思ってしまう古い人間なりに、考えさせられる内容だったと思うのである

どんな形にせよ、自動車というものはなくならないのだろうか
それとも、と、考えるばかりである