CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

石水博物館 千歳山主・川喜田半泥子 後期展

2021-11-27 18:47:29 | 陶磁器を探す旅と名物
前期展を楽しく見てひと月と少々、今度は後期展を見てきたのでした
相変わらずよいものを見るということの楽しさは
筆舌に尽くしがたい
見て回って、前回とどれが違うのか、結局見ているだけだとわからず
ただ、ああこれいいな、あれいいな、一個ほしいなと
相変わらずの感想を抱くに至ったわけでありますけども
今回も、ごろっと入れ替わっていた茶碗の中に
「焼き締め茶碗 さび柿」があって、これが一等よかったと思うので
書いておくのであります

焼締茶碗 銘 さび柿
いわゆる松の根土というそれなんだと思うんだが、
備前とは風合いが違う、どっしりと素朴な土そのものといった仕上がり
正直、お茶がおいしいかといわれるとわからんのだが、
眺めるには、このどっしりとした形と色合いが最高で
すげぇ好きだと思わされたのでありました
前に違う展覧会で見たときにも、いいなと思っていたと思うんだが
色々並べられていても、ひときわよく見えたのでありました

刷毛目茶碗 銘 土用波
銘のまんまだなと、これまた、飲めるのか?と思えるような
がちゃっとした茶碗で、派手でよかった
荒れ狂うではないが、力強い波がそのまま茶碗として固まったような感じで
これまた、眺めてみるのに素敵すぎる茶碗だとしみじみ堪能できたのでありました
茶筅が折れるんじゃなかろうか

井戸手茶碗 銘 ひばり
これだったと思うんだが、お上に献上したけども、
割ってしまってごめんねと帰ってきたという茶碗
そこを継いで直してあるんだが、風合いといい、いわれといい
素敵すぎるだろうと思わされた
さすが献上品というべきか、形も大層よくてほれぼれした

そのほかにも、多々あったんだが、
後期展のみの分でこの三つが特別よかったと書いておくのでありました
大展覧会といってもよい催しだったので、
半泥子作品の有名品大半をこれで見られたんじゃないかと
個人的には、京博でやっていた国宝展にならぶ楽しさがあったと
名物をいっぱいみる楽しさに浮かれた次第でありましたとさ

最近やたら人気があがりすぎているから
もうちょっと落ち着いて、せめて、俺の手の届くところに
きてくれんだろうかと
詮ないことを考えるのでありました
楽しかった