定年退職後の生き様

定年退職後、残された人生を如何に意味有るものに、しようかと悩んでいます。

巨匠にならないで欲しい。

2015年08月13日 19時44分19秒 | まんが
本日はお盆の迎え火をした。
定時帰宅後でも十分に間に合うのだが、夏休みをまだ1日しか取得できていなかったため、終日盆休みとして休暇をもらった。
日中は時間をもてあましそうなので、妻と映画を見に行くこととした。

「バケモノの子」

監督の名前はよく知らない。
南海放送で流していた「おおかみこどものあめとゆき」が母子の成長と愛を丁寧に描いていて面白かったので、同じ監督及びスタッフという理由で見に行った。

製作費では恐らくジブリ作品には遠く及ばないのであろう、嫌味なほどの背景の作り込みやフルアニメーションのような各キャラクターの円滑な動きは無い。
しかし、「おおかみこども・・」と同様、各キャラクターの成長と心の揺らぎが繊細に描かれていた。

終盤、異界から来た少年の暴走により、渋谷が大規模に破壊されてしまう。

しかし、「ことごとく」では無い。

アニメ映画終盤の定番である大破壊「カタストロフィ-」を敢えて寸止めしているようで、違和感を感じた。

結局都民には破壊の本当の理由はわからず、一段落した後に臨時ニュースで「トレーラーの暴走が原因と思われる事故により、軽傷者が多数でました。」趣旨がアナウンスされたとき、「なるほど」と思った。

「死傷者」でなく「軽傷者」

これも、この監督の作品の「丁寧さ」の一つなのだろう。

映画館を出たとき妻が
「大げさでなくて面白かったね」とつぶやいた。

なるほど。

この監督には、いつまでも巨匠にならず、おおげさで無い佳作を作り続けてもらいたい。

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