映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

周・辺・雑・記 ~ (勝ちゃんのお墓参りや、和髪研究会のことなど・・・)

2013年04月18日 | 日記

  
 ↑ 今回初めてスターフライヤーを利用しました。革張りシート、飲物・クッキーなどサービス満点。

     今回は「本郷功次郎を偲ぶ会」出席のため上京しましたが、偲ぶ会出席以外
     は逗子の長男宅に久し振り寄るつもりでした。
     でも予定を急遽変更し、前から気になっていたことを片付けたり、銀座をぶら
     ぶらしてユニークな方たちと出会ったり・・・で過ごしました。
     色々と案内して下さったのは、マンガ家でありハンドルネーム"大映魂"という
     中本さん、ファンであるが故に大映のことなら何でもご存知という好青年です。

     まず雷蔵さんのお子さんにお会いしてご挨拶と昔話をさせてもらいました。
     それか豊島区の雑ヶ谷霊園にある「川口一家」のお墓へ。ここには作家であり
     大映の専務であった川口松太郎さんが、三益愛子さん、川口浩さん、野添ひ
     とみさんらと家族揃って静かに眠っておられます。

     次いで港区三田の蓮乗寺にある勝ちゃんのお墓にお参りをしました。
     去年、本門寺の永田雅一社長のお墓を訪れた際に、同じ墓所にある雷蔵さん
     のお墓もお参りしていて、あれだけ仲良くしていた勝ちゃんのお墓参りが遅れ
     ていて気になっていたのですが、これで気持ちが落ち着きました。

     後はお上りさん宜しく、東京駅前の「キッテ」や、新しい歌舞伎座が出来たこと
     によって銀座の人の流れがすっかり変わった銀座界隈をブラブラ。
     そして歌舞伎座前でとてもユニークで粋な女性の皆さんにお会いしたのです。
     偶然に写真のシャッターを押すことになった私ですが、それをキッカケに写真を
     ご一緒したりお話を伺いました。
     粋な女性集団は「自分結い 大江戸和髪隊 和髪研究会」の皆さんです。
     それぞれの方が、自分で和髪を結えるようになることを広めておられる会だそう
     で、来る5月11日の"神田祭"パレードにも参加される由。ここで敢てご紹介さ
     せていただきました。

     最後になりましたが、"大映魂"さん、どうも有難うございました。心から御礼申
     し上げます。

  
        ↑ 左右ともに川口松太郎さん一家の墓所です。
     
        ↑ 左右どちらも奥村家(勝ちゃんの本名)の墓所です。
     
        ↑ 東京新名所になっている東京駅前の「キッテ」です。

        ↑ 「自分結い 大江戸和髪隊 和髪研究会」の皆さんと歌舞伎座の前で。

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映画 「ある海辺の詩人 小さなヴェニスで」

2013年04月17日 | 日記

   

     「小さなベニス」とも呼ばれるイタリアの港町キオッジャが物語の舞台です。
     この漁師の町キオッジャの酒場で働きながら、いつか中国に残している息
     子を呼び寄せようと願っている女性シュン・リーは、スラブ系移民の年配男
     性で"詩人"と呼ばれているベーピと知り合います。

     2人はお互いの故郷や家族の話などして孤独を分かち合い、少しづつ打ち
     解けて行きますが、古くからの人々が住むこの小さな町では、2人交流はた
     ちまち良くない噂として広まって行くのでした・・・。

     監督は、多くのドキュメンタリー作品を撮ってきたアンドレア・セグレで、もっ
     とハッタリがあってもいいと思うくらいの演出ですが、この作品にはマッチし
     ています。
     主演の女性は、ジャ・ジャンクー作品のミューズとして知られるチャン・タオ
     と、相手の男性役に「バットマン ビギンズ」「96時間 リベンジ」などで国際
     的にも活躍する旧ユーゴスラビア出身のラデ・シェルベッシアが共演してい
     いムードを醸し出しています。

     異国の地で出会った年齢も育った環境も違う2人の男女が、考えようによっ
     てはまだるっこい感じで交流していく姿を、カメラが実に上手くキャッチしてい
     ますし、2人が訪れるヴェニス(ベネチア)のショットが効果的です。
     こんなまどろっこしさを好まない人も居ると思いますが、私的に言わせれば
     とても情緒があって落ち着いた大人の映画だと思うのですが、皆さんは如
     何でしょう・・・。

  
             ↑ 私が撮ったヴェニスでのスナップです。↑

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映画 「ヒッチコック」

2013年04月16日 | 日記

   

     亡くなって30年以上が経ちますが、いまでもサスペンスの巨匠と言われる
     アルフレッド・ヒッチコック監督です。
     彼は数々の名作を世に送り出していますが、どうゆう訳かアカデミー賞を手
     にすることが無かったのはハリウッド不思議の一つです。
     その無冠の帝王ヒッチコックと、映画編集者であり脚本家でもあった妻アル
     マが、後にサスペンスの最高作といわれた「サイコ」の製作にまつわる物語
     で、スティヴン・レベロの原作をサーシャ・ガヴァシが監督。私的には待ち焦
     がれた一本でもありました。

     1955年に「北北西に進路を取れ」がヒットし、順調に次回作を撮るつもりだっ
     たヒッチコックですが、なぜか引退の噂が流れ、彼が撮りたい「サイコ」の内
     容がいま一つとして親会社パラマウントが乗らず、配給はしても製作資金を
     を出せないと言うのです。

     仕方なく夫婦で製作資金を捻出して完成した「サイコ」は、内覧試写でこっぴ
     どく酷評されしまいます。
     それでも妻アルマの励ましで再編集し、効果的な音楽をつけ、絶叫の代名
     詞となる歴史的名場面が誕生することになります。
     更にヒッチコックは画期的なプロモーションでファンの期待感を煽り、映画監
     督としてだけでなく宣伝マンとしても稀有な才能も発揮するのでした。

     当時ヒッチコックは60歳でしたが、感性を常に研ぎ澄ませていれば、斬新な
     アイデアのひらめきに肉体的な年齢は関係ないと、ヒッチコックはこの映画
     で説いてみせる・・・のがこの映画のストーリでもあります。

     特殊メイクまでしたヒッチコック役のアンソニー・ホプキンスですが、本物の
     ヒッチコックは彼の作品にはどこかに出てくるし、テレビでも「ヒッチコック劇
     場」は数多く放映されているので誰もが知っている顔であり、それがあまり
     似ていないので困るのです。
     それが惜しいと思うものの妻役のヘレン・ミレンとの葛藤演技は上手いその
     ものでした。

     それと、天才肌ではあるが彼の悪辣さとかが一種の狂気として感じさせる
     場面が不足しているの不満はありますが、製作秘話、製作者としての夫婦
     葛藤、編集の大切さ、映画宣伝についての挿話は面白くて喝采です。
     私には面白かった作品というか、好きな一本でありました。

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大映株式会社宣伝部 ~ 番外編 (6) 本郷功次郎を偲ぶ会

2013年04月15日 | 日記

 

  
   ↑ 参加者に挨拶される奥様と息子さん。   ↑ 挨拶する後姿は星由里子さん。

     月曜は恒例で「大映宣伝部・番外編/古い写真の思い出」をアップしていますが、
     本日は12日に横浜のロイヤルホールで開かれた「本郷功次郎を偲ぶ会」の模様
     を、古い写真ではなく新しい写真でお届けします。
     次週は"古い写真の思い出"に戻りますので宜しくお願いします。

     祭壇の写真の前には、本郷ちゃんが最後まで愛用したテンガロンハットが置かれ、
     場内には本郷ちゃん出演映画のポスターが飾られており、200人近い人たちが集
     まっての偲ぶ会でした。

     まず一人一人の献花にはじまり、本郷ちやんの奥様・都さん(もと宝塚の古城都
     さん)二人の息子さんと丁寧にご挨拶を交わされました。
     会場でのサポートは角川映画の皆さんが実にテキパキとされていてスムースな
     運びで進行です。大映の俳優仲間の出席はあまり多くなく、彼の先輩に当たる
     藤巻潤をはじめ10人くらいでしたが、前衆議院議員の横光克彦さん、星由里子
     さん、高木ブーさん、今井雅之さんのほか、デビ夫人も来場して、私をはじめ詳し
     い事情を知っている数人はビックリ仰天。
     奥様のつながりで宝塚関係の方も多く来場されていたようです。

     でも同じテーブルについてデビ夫人とも星由里子さんともお話しましたが、テレビ
     で見るデビ夫人とは違い、意外に小柄でおしとやかな美人だったので更に驚き
     でした。
     弔辞を読んだ一人の横光克彦さんは「特捜最前線で同じ釜の飯を食った仲間が
     先に旅立たれています。橘さん(テレビの役名)皆さんと酒でも飲みながら楽しく
     やってください・・・」と涙ぐんでいました。
     次いで立食パーティの形となり、本郷ちゃんが出た作品の上映もされましたが、
     現代劇も時代劇も出来た俳優さんの証の上映で、場内からは溜息が洩れました。

     続いて大映会の川原会長(もと大映俳優さんで美川憲一と同期の方)の司会で大
     映の俳優さんだった人が一人づつ呼び出されての思い出話です。
     藤巻潤・若松和子・千波丈太郎・三夏紳・真城千都世・紺野ユカの次に呼び出さ
     れたのが、なんと私、生前の悪友振りを語らせてもらいました。
     私に続くラストは坪内ミキ子の旦那である桜井正伍(もと大映レコード室長)でした
     が、出席予定だった藤村志保は仕事で九州入りだそうで私とは入れ違いでした。

     それが始まる前まで、同じテーブルにいた年配女性が私をチラリと見ていたし、私
     も誰だったか考えたのに判らず、思い出話で呼び出されて初めて若松和子~私と
     判り、あとで大笑いになりましたが、人相が変わるぐらい年月が過ぎていたという
     ことでしょう。

     ところで、ここで貰った情報が、京マチ子さんが結婚してアメリカに居られ、今年の
     大映会には帰国して出席したいと言われていることと、若松和子の妹・紺野ユカ
     がなんと最近福岡に引越ししてきたこと・・・で、ユカちゃんとは福岡でゆっくり会う
     約束をしています。

     本郷ちゃんの結婚は大映の倒産後でしたが、それでも私は結婚式にご招待を受
     けたものの、新しい仕事で出席することが出来ず、都さんには今回初めてお会い
     しました。
     九州に親しい友人がいると、彼から聞いていて私のことはご存知だったそうで恐
     縮の至りでした。
     私と本郷ちゃんが再会し、酒を飲みながら昔話をするのも、そう遠いことではな
     いと思いますが、残された奥様をはじめお子さんのご家族が、これからもお元気
     で過ごされることを願いながら会場を後にしました。

     また、たまたまお仕事で川崎にきていた新潟の知人S氏が、少しでも私と会いた
     いと言われるので、開場前の会場で暫らくお話をしていたら、角川さんが良かっ
     たらご一緒にどうぞということになり、パーティを含めて最後まで付き合ってもらい
     ました。
     もし良かったら映画界以外の方の目で、感じられたことを、この欄とかミクシイでも
     アップしていただけると嬉しいです。
     さらに大忙しの東京滞在でしたが、とても有意義な時間を過ごしましたので、そ
     のことはまた改めて書きますね。

  
   ↑ この中にデビ夫人もいますので見つけてください。右は談笑する星さん、デビさん。
  
   ↑ 角川書店井上社長のご挨拶、高木ブーさんの姿も見えます。右は藤巻潤と私。 
   ↑ もと大映の俳優さんたちの挨拶と昔話。スピーチ中の紺野ユカに続いてが私の番でした。
  
   ↑ 若松和子・紺野ユカの姉妹と私。右は真城千都世さんと。雷ちゃんのメンコ渡しました。
  
   ↑ ご家族による最後のご挨拶。右は参加者に配られた記念の図書カードです。
        

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映画 「ザ・マスター」 & 偲ぶ会のこと

2013年04月11日 | 日記

   

     ポール・トーマス・アンダーソン監督が「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」以来
     5年ぶりに撮った作品です。2012年のベネチア国際映画祭で銀獅子(監
     督)賞、男優賞を受賞。アカデミー賞でもこの作品から主演男優賞、助演
     男優賞、助演女優賞がノミネートされるなどで話題になり、是非見たかっ
     た一本でした。

     第2次世界大戦が終結し、海軍に居たフレディ(ホアキン・フェニックス)は、
     デパートのカメラマンとして働きはじめるのですか、戦地ではまったアルコ
     ール依存症から抜け出せず、自ら招いたトラブルで職を失ってしまいます。

     そんなある日、フレディは「ザ・コーズ」という宗教団体の指導者で、信者か
     ら「マスター」と呼ばれているドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)に出会い
     ます。
     マスターは独自のメソッドで人々を悩みから解放し、フレディもマスターのカ
     ウンセリングで次第に心の平静を取り戻して行くのでした。

     ドッドは行き場のないフレディをかたわらに置き、2人の絆は深まって行くか
     にみえたのですが、いまなお酒癖が悪く暴力的なフレディに、マスターの妻
     ペギー(エイミー・アダムス)だけは不満を抱いています。そしてマスターとフ
     レディの間に隙間が空きはじめます・・・。

     最初のうちは面白くなりそうだと思いながら見ていたのですが、物語が宗教
     に入って行くにつれ、興味がどんどん削がれて面白くなくなって行きます。
     私だけでないと思いますが、この手の宗教団体の内幕話は、日本でも同じな
     のかも知れませんが、どうもノーマルな神経では耐えられません。

     宗教にせよ何にせよ、難しい内容のものでも判りやすく描き、見る者を納得さ
     せるのが映画の役目だと思いますし、そうでなければ一人よがりの世界にな
     ってしまいます。
     ただこの作品は、二人の男の演技のかみ合いは半端ではなく、内容云々より
     も二人の火花が出るような演技合戦は見ものです。この映画はここに尽きるの
     ではないでしょうか。

     PS: 前にも書きましたように、本日12日は横浜で「本郷功次郎を偲ぶ会」が
        開催されますので、私も大映関係者として出席いたします。
        このブログは1早朝に書きました。
        次のブログは来週月曜日からまた作りますので、宜しくお願いします。

               
           ↑ 昔、私が撮った本郷功次郎です。於・桜島      
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