映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「ザ・マスター」 & 偲ぶ会のこと

2013年04月11日 | 日記

   

     ポール・トーマス・アンダーソン監督が「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」以来
     5年ぶりに撮った作品です。2012年のベネチア国際映画祭で銀獅子(監
     督)賞、男優賞を受賞。アカデミー賞でもこの作品から主演男優賞、助演
     男優賞、助演女優賞がノミネートされるなどで話題になり、是非見たかっ
     た一本でした。

     第2次世界大戦が終結し、海軍に居たフレディ(ホアキン・フェニックス)は、
     デパートのカメラマンとして働きはじめるのですか、戦地ではまったアルコ
     ール依存症から抜け出せず、自ら招いたトラブルで職を失ってしまいます。

     そんなある日、フレディは「ザ・コーズ」という宗教団体の指導者で、信者か
     ら「マスター」と呼ばれているドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)に出会い
     ます。
     マスターは独自のメソッドで人々を悩みから解放し、フレディもマスターのカ
     ウンセリングで次第に心の平静を取り戻して行くのでした。

     ドッドは行き場のないフレディをかたわらに置き、2人の絆は深まって行くか
     にみえたのですが、いまなお酒癖が悪く暴力的なフレディに、マスターの妻
     ペギー(エイミー・アダムス)だけは不満を抱いています。そしてマスターとフ
     レディの間に隙間が空きはじめます・・・。

     最初のうちは面白くなりそうだと思いながら見ていたのですが、物語が宗教
     に入って行くにつれ、興味がどんどん削がれて面白くなくなって行きます。
     私だけでないと思いますが、この手の宗教団体の内幕話は、日本でも同じな
     のかも知れませんが、どうもノーマルな神経では耐えられません。

     宗教にせよ何にせよ、難しい内容のものでも判りやすく描き、見る者を納得さ
     せるのが映画の役目だと思いますし、そうでなければ一人よがりの世界にな
     ってしまいます。
     ただこの作品は、二人の男の演技のかみ合いは半端ではなく、内容云々より
     も二人の火花が出るような演技合戦は見ものです。この映画はここに尽きるの
     ではないでしょうか。

     PS: 前にも書きましたように、本日12日は横浜で「本郷功次郎を偲ぶ会」が
        開催されますので、私も大映関係者として出席いたします。
        このブログは1早朝に書きました。
        次のブログは来週月曜日からまた作りますので、宜しくお願いします。

               
           ↑ 昔、私が撮った本郷功次郎です。於・桜島      
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楽しかった旅の一コマ (その.12) ユングフラウヨッホ登山列車

2013年04月11日 | 日記
 
 
               ↑ 標高3,571mの展望台にて・・・
    
          ↑私の後にユングフラウ峰が迫っています。    

     今回は雄大なアルプスの山々に抱かれた、スイス有数のリゾート地インター
     ラーケンの街界隈です。
     インターラーケンは小さな街ですが、ここから登山鉄道でヨーロッパ最高所に
     あるユングラウヨッホ駅(3454m)へ、山をくり抜いたトンネル内にある駅に行け
     ます。
     という事で街と登山列車で登れる駅を、モン・サン・ミッシェル同様に、ひとくく
     りにして書きます。

     インターラーケンは、ブリエンツ湖とトゥーン湖の二つの湖の間に広がる「波
     の間」という名の街で、古くからベルナーオーバーラント地方への入口として
     栄えた街ですが、今では標高567mにある避暑地としての方が有名です。
     街には名門ホテルやカジノなどもありますし、歴史のある建物も多い残って
     いる所です。

     さて登山鉄道の仕組みですが、普通の鉄道と違って2本の線路の真ん中に
     動力と噛みあう歯車があり、線路が3本あるように見える特殊なものです。
     頂上駅を降りてすぐの展望台には、ゲレンデ・レストランなどが集まった観光
     スポットのほか、富士山の簡易郵便局と姉妹提携した日本郵便のポストが
     ありがあり、売店では 日本の切手も売っていました。

     少し離れた場所に、氷河の下を20mの深さまでくり抜いて作られた氷の殿
     堂が凄いし、更に高速エレベーターで昇るスフインクス展望台(3571m)から
     は、アイガー(3970m)・メンヒ(4099m)・ユングフラウ(4158m) の3山を目前
     にして言葉では言い表せないぐらいの感動に浸ることが出来ます。
     但し富士山より高所なので、大きな声を出したり、張切って走ったりすると
     へなへなになります。一種の高山病なのでしょうね・・・。

     ユングフラウ峰は「アルプスの乙女」の別名を持つ山で、雪に覆われた山頂
     が修道服に似ているという説や、山麓に領土を持つ修道院の修道女に由来
     するという説などがあります。
     2001年に3山や氷河を含めたユングフラウ地域がユネスコの世界遺産に登
     録されています。

     ここの登山鉄道は、出発すると途中からトンネルに入り、ユングラウヨッホ駅
     に至るのですが、なんと16年の年月をかけて1912年に全線開通したユニー
     クな鉄道です。
     余談ですが、この登山鉄道もそうですが、スイス~フランスで乗ったフランス
     新幹線TGVも同じように、予告や発車のベルなどの合図は全くありません。
     発車時間がくると、すーっとスタートしますので乗り遅れたら大変です。念の
     ため・・・。
 
  
   ↑ 右も左もインターラーケンの街です。 
  
   ↑ 登山列車です。途中で三回乗り換えて頂上駅に到着します。
  
   
  
   ↑ ヨーロッパ最高所であることの表示と、右は岩を繰り抜いて駅が作られています。
  
   ↑ 日本のポストがあり使用可です。右は氷河を繰り抜いたトンネルで行先は氷の殿堂
  
   ↑圧巻の山なみです。             ↑ 目前に見える3峰の名前です。
  
   ↑ この時も、ツアー仲間には恵まれました・・・。左右ともです。 
    
    
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