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ポール・トーマス・アンダーソン監督が「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」以来
5年ぶりに撮った作品です。2012年のベネチア国際映画祭で銀獅子(監
督)賞、男優賞を受賞。アカデミー賞でもこの作品から主演男優賞、助演
男優賞、助演女優賞がノミネートされるなどで話題になり、是非見たかっ
た一本でした。
第2次世界大戦が終結し、海軍に居たフレディ(ホアキン・フェニックス)は、
デパートのカメラマンとして働きはじめるのですか、戦地ではまったアルコ
ール依存症から抜け出せず、自ら招いたトラブルで職を失ってしまいます。
そんなある日、フレディは「ザ・コーズ」という宗教団体の指導者で、信者か
ら「マスター」と呼ばれているドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)に出会い
ます。
マスターは独自のメソッドで人々を悩みから解放し、フレディもマスターのカ
ウンセリングで次第に心の平静を取り戻して行くのでした。
ドッドは行き場のないフレディをかたわらに置き、2人の絆は深まって行くか
にみえたのですが、いまなお酒癖が悪く暴力的なフレディに、マスターの妻
ペギー(エイミー・アダムス)だけは不満を抱いています。そしてマスターとフ
レディの間に隙間が空きはじめます・・・。
最初のうちは面白くなりそうだと思いながら見ていたのですが、物語が宗教
に入って行くにつれ、興味がどんどん削がれて面白くなくなって行きます。
私だけでないと思いますが、この手の宗教団体の内幕話は、日本でも同じな
のかも知れませんが、どうもノーマルな神経では耐えられません。
宗教にせよ何にせよ、難しい内容のものでも判りやすく描き、見る者を納得さ
せるのが映画の役目だと思いますし、そうでなければ一人よがりの世界にな
ってしまいます。
ただこの作品は、二人の男の演技のかみ合いは半端ではなく、内容云々より
も二人の火花が出るような演技合戦は見ものです。この映画はここに尽きるの
ではないでしょうか。
PS: 前にも書きましたように、本日12日は横浜で「本郷功次郎を偲ぶ会」が
開催されますので、私も大映関係者として出席いたします。
このブログは1早朝に書きました。
次のブログは来週月曜日からまた作りますので、宜しくお願いします。
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↑ 昔、私が撮った本郷功次郎です。於・桜島