映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「ある海辺の詩人 小さなヴェニスで」

2013年04月17日 | 日記

   

     「小さなベニス」とも呼ばれるイタリアの港町キオッジャが物語の舞台です。
     この漁師の町キオッジャの酒場で働きながら、いつか中国に残している息
     子を呼び寄せようと願っている女性シュン・リーは、スラブ系移民の年配男
     性で"詩人"と呼ばれているベーピと知り合います。

     2人はお互いの故郷や家族の話などして孤独を分かち合い、少しづつ打ち
     解けて行きますが、古くからの人々が住むこの小さな町では、2人交流はた
     ちまち良くない噂として広まって行くのでした・・・。

     監督は、多くのドキュメンタリー作品を撮ってきたアンドレア・セグレで、もっ
     とハッタリがあってもいいと思うくらいの演出ですが、この作品にはマッチし
     ています。
     主演の女性は、ジャ・ジャンクー作品のミューズとして知られるチャン・タオ
     と、相手の男性役に「バットマン ビギンズ」「96時間 リベンジ」などで国際
     的にも活躍する旧ユーゴスラビア出身のラデ・シェルベッシアが共演してい
     いムードを醸し出しています。

     異国の地で出会った年齢も育った環境も違う2人の男女が、考えようによっ
     てはまだるっこい感じで交流していく姿を、カメラが実に上手くキャッチしてい
     ますし、2人が訪れるヴェニス(ベネチア)のショットが効果的です。
     こんなまどろっこしさを好まない人も居ると思いますが、私的に言わせれば
     とても情緒があって落ち着いた大人の映画だと思うのですが、皆さんは如
     何でしょう・・・。

  
             ↑ 私が撮ったヴェニスでのスナップです。↑

コメント (2)
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