誰もが知っている童話「ジャックと豆の木」をベースに、人間と巨人の戦い
を描いた3D作品で、3D嫌いの私ですが今回は3Dで見ました。
物語りは中世のイギリスです。空の上には巨人が住んでおり、いつか人間
の住む地上に降り立とうと機会をうかがっている・・・。
そんな昔話を信じて幼い頃から冒険心を抱いてきた農民の息子ジャックは、
これまた昔話を信じるイザベラ姫と偶然に出会います。
ジャックはある日ふとしたことから、人間界と巨人界を隔てていた禁断の扉
を開けることになってしまうのです。
何百年間も人間界から隔絶されていた天空の巨人たちは、かつて自分たち
が住んでいた地上を取り戻そうとして、怒涛のごとく人間界に攻め込んでき
ます。
ジャックを先頭に300人の人間と、100人の大巨人を相手にした戦いはどうな
るのか・・・。
監督は「X-メン」シリーズのブライアン・シンガー。
主人公のジャックを演じるのは、「アバウト・ア・ボーイ」のニコラス・ホルトで、
実力派俳優スタンリー・トゥッチがユーモラスに悪役を演じているのがご愛嬌
です。
CGで作り上げた巨人たちが、画面から飛び出してくるのは中々迫力があり、
この作品は3Dで見て正解だったと思いました。
でも、折角このような伝承話をベースに組み立てた話ですから、そのままで
すと想定内のストーリーになってしまいますので、思い切ったアレンジでもっ
と内容を膨らませ、更に奇想天外にすべきでした。
もう一つは大人から子どもまでと、客の取り込み層を欲張り過ぎて、表現が
中途半端になったキライがあります。