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「五体不満足」の作者・乙武洋匡が、三年前まで東京の小学校教員を務めた
経験をもとに執筆した小説「だいじょうぶ3組」を映画化したものです。
新学期を迎えた東京郊外にある松浦西小学校の5年3組に、新しい担任とし
て電動車椅子に乗った赤尾慎之介(乙武洋匡)がやってきます。
生まれつき手足のない赤尾先生と、その補助員として一緒に赴任してきた白
石優作(国分太一)は幼なじみで、小学校時代からの親友です。
白石は赤尾にしかできない授業を子どもたちに受けさせたいと願い、教育委
員会にかけあい赤尾を教師に推薦したのでした。
二人は互いに助け合って日々の行事や運動会、遠足など、1年を通して28人
の生徒たちと真正面から向き合って行きます・・・。
監督は「余命1カ月の花嫁」の廣木隆一。上記の二人に加えて、栄倉奈々・
田口トモロヲ・余貴美子などの出演です。
乙武洋匡は映画初出演ですが、素人とは思えない演技を見せてくれるし、
不自由な身体を精一杯使って何事でもこなすし、常に笑顔を絶やさない教師
役を見事にやってのけます。
この人の言動に触発して頑張ろうと刺激される人は結構いるでしょうから、
それだけでも一応成功かもしれません。
いい題材と出演者を得ていい作品ですが、正直に言うと脚本と演出がもっと
熟練していれば更にいい作品になっていただろうの残念さです。
あれだけ強く明るく生きて行く乙武さんでも、そこにまで達する間に苦労も
悩みもあった筈だし、教師になって活動するキレイごとより、もう少し前者も
入れて欲しかったと思うのです。
共演の国分太一も決して悪くないのですが、彼の立場や恋人との話はくど
くどして余計だったと思います。