「ばいかじ」とは沖縄の方言で、南から吹く心地良い風のことです。
椎名誠の同名小説の映画化です。椎名誠の随筆が好きで結構読んでいて
彼の天衣無縫さが好きです。従ってそのあたりに期待して見ましたが・・・。
失業に離婚と悪いことが重なった佐々木(阿部サダオ)は、人生をリセットしよ
うと思い東京を離れ、やって来た西表島で、愉快な4人組のホームレスたちと、
ここはパラダイスだと有頂天。
彼らとの酒宴で泥酔して目が覚めると、手持ちの財産を全部盗まれていて途
方に暮れます。
そんな佐々木を偉大なサバイバル生活者とカン違いした都会風の若者オッコ
チ(永山絢斗)と、関西弁の女の子アパ(貫地谷しおり)とキミ(佐々木希)と4人で
海辺の共同生活を始めるのでした。
ある日、手持ち財産を奪って逃げたホームレスたちの噂を耳にし、奪回と復讐
の作戦を練り実行しようとしますが・・・。
監督・脚本は、劇団「大人計画」に所属し、自らもユニット「男子はだまってなさ
いよ!」を主宰する細川徹で、これが長編映画初監督作品です。
あんまり仰々しく感想を書く気になりませんが、この監督は面白いモノを持って
いるので、次回作に期待します。
また監督は舞台が本職のせいか、構成も演出もすべてが舞台風です。
最初はまあまあですが、どんどん面白くなくなる作品で、見終わったら何も残こ
らないし、感想はパスしようと思ったくらいです。
(7/20 T・ジョイ博多 7日目 11;30の回 9人)