2004年にスタートしたこのシリーズは、2010年の第3作が完結編だったの
ですが、大ヒットのため更に第4作目の登場となりました。
原作は「週刊ヤングサンデー」に連載された佐藤秀峰のコミックです。
巨大天然ガスプラント「レガリア」の爆発事故から2年が経ち、仙崎(伊藤英
明)と後輩の吉岡(佐藤隆太)は、海上保安庁の救難スペシャリスト集団「特
殊救難隊」所属となり、過酷な任務をこなしながら充実した日々を送ってい
ました。
そんなある日、吉岡の恋人でキャビンアテンダントの美香(仲里依紗)が搭乗
し羽田に向っているジャンボジェット機のエンジンが炎上離脱し、飛行困難に
なる事故が発生、かろうじてジャンボ機は東京湾へ着水しますが、海面に浮
かんでいられる時間はわずか20分間・・・。特殊救難隊は、その間に乗客346
人を助け出すことが出来るのか。事故現場には予想外の事態が待っていた
のです・・・。
監督は前作と同じく羽住英一郎。事故機内の模様だとか、固唾を呑む海上着
水シーン、そして救難現場のシーンなどCGを駆使して中々迫力がある海洋ス
ペクタクルを撮りあげていると思います。
スペクタクルの場面が良ければいいではないかの考え方もありますが、残念
ながらその他のドラマ部分が全くいただけません。
特に吉岡と美香が結婚に踏み切れない事情など噴飯ものです。
公開されて以来、記録的な興行収入を上げているそうですが、お客が入るか
らいいと見過ごすのではなく、せっかく沢山の方が見てくださるのですから、ス
ペクタクルのシーンも、それに並行するドラマ部分もがっちり組み立てて、映画
ファンに応える姿勢をもっと見せて欲しかったと思っています。
(7/17 TOHOシネマズ天神 5日目 10:10の回 32人)