映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「孤島の王」

2012年07月10日 | 日記

    

     いまでこそ世界有数の福祉国家として知られるノルウェーですが、この作
     品は20世紀初頭に、11~18歳の問題少年たちを収容したバストイ島で実
     際に起こった少年たちの脱走劇を事実に基づいて描いたものです。

     物語は1915年、ノルウェーの首都オスロの遥か南方に浮かぶバストイ島は
     非行少年を更生させる施設がありました。   
     ここに元船乗りの少年エーリング(ベンヤミン・ヘールスター)が送り込まれて
     きます。
     尊大な王のごとく振舞う院長のもとに、島の矯正院では苛酷な重労働や、
     教育者たちによる性的虐待が行なわれており、反発するエーリングの態度
     が、今まで抑圧されていた少年たちの心を突き動かし、ついに反乱の引き
     金となるのでした・・・。

     監督はマリウス・ホルスト、院長役には「ドラゴン・タトゥーの女」のステラン・
     スカルスガルトが扮して怪演です。
     実話の重みを感じさせる内容で、私は最後まで引きずりこまれる思いで見       
     ました。

     私は反乱が成功するとばかり思って見ていたし、ラストで島にやってくる軍
     隊は国王の命令で急遽出動した救援部隊とばかり思っていました。
     ネタばれで恐縮ですが、それが一寸ばかり違うのです。その先は伏せます
     が、悲劇のようでもあり、考えようによっては希望が持てるとも言える結末で、
     見る人がそれぞれ受け取って欲しいと思います。
                         (7/4 KBCシネマ 5日目 12:05の回 23人)

    
コメント
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