映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「ファウスト」

2012年07月12日 | 日記

    

     ドイツの文豪ゲーテの有名な戯曲「ファウスト」を、ロシアの名匠アレクサン
     ドル・ソクーロフが自分流の解釈で映画化したもので、2011年の第68回ベ
     ネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞しています。

     19世紀初頭、神秘的な森に囲まれたドイツのある町が物語の舞台です。
     ファウスト博士(ヨハネス・ツァイラー)は助手(ゲオルク・フリードリヒ)とともに
     "魂"のありかを求めて研究を続けていますが、"魂"は見つからず落胆する
     博士でした。
     研究を続けるために悪魔と噂される高利貸のマウリツィウス(アントン・アダ
     シンスキー)を訪ねます。マウリツィウスはお金を貸すかわりに、生きる意味
     を教えるとファウストを説き、ファウストは言われるままに町へ繰り出し、そこ
     で出会った美しい女性マルガレーテ(イゾルダ・ディシャ浮く)に心を奪われた
     ファウスト。彼女を求めるあまり魂と引き換えにマウリツィウスと契約をしてし
     まいます・・・。

     冒頭から気味悪い人体の解剖場面から始まり、最後まで地味で暗い沈鬱な
     画面が140分も続くのですが、時折絵画のような色使いをしたシーンに出食
     わすのが少しばかり救いです。

     監督としては凝った映像作りに満足しているのでしょうが、自分一人で悦に
     入っているのではなく、根本的に見る人に判りやすく展開させるのが監督の
     義務と責任だと私は思っています。
     だから理解出来る人が楽しめたらいいというような態度は傲慢の極みで、こ
     の映画は評価するしないは両極端に別れるでしょう。
     勿論私は評価しませんし、徹底的に嫌いな映画です。
                          (7/6 KBCシネマ 7日目 10:00の回 11人)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする