ディヴィッド・ニコルズのベストセラー小説の映画化で、エジンバラ、ロンド
ン、パリを舞台に、23年間に及ぶ男女の愛を描いたラブストーリーです。
1988年7月、真面目でしっかり者の文学少女エマ(アン・ハサウェイ)と、
自由奔放で恋多きデクスター(ジム・スタージェス)は、大学の卒業式で出
会い、お互いに惹かれながらも友人のままでいることを選び、親友として
毎年7月15日を一緒に過ごすことを約束します。
二人は旅行や恋愛相談など友人としての交際を続けながら結ばれること
は無かったのです。
そんなエマは密かにデクスターを思い続けていたのですが、ある時デクス
ターから別の女性と結婚することを告げられます。
そして2003年、エマは作家として成功し、フランス人の恋人を得たエマの
前にデクスターが現われて・・・。
ラストはどうしても書く訳にいかない結末です。
原作者が自ら脚色を買って出て、演出は「17歳の肖像」の女性監督ロネ・
シェルフィグですから相当期待していたのですが、部分的に洒落たところは
あり、'88年から'03の変化して行くファッションや音楽などこだわりを見せる
ものの、煮え切らない二人の気持ち、ふんぎりの悪さにどうしても共感出来
ずに見終わってしまいました。
小説の映画化としては成功しなかった部類だと思います。
アン・ハサウェイは私も好きな女優さんの一人で、ファンとして楽しく見れた
反面、23年間ほとんど変わらない彼女で、いくらなんでも無理です。
先述のように楽しめる部分もありますが、残念作としか言えません。
(6/26 TOHOシネマズ天神 4日目 14:10の回 21人)