映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「臨場 劇場版」

2012年07月07日 | 日記

    

      先に「半落ち」「クライマーズ・ハイ」などを発表した社会派ミステリー作家
      横山秀夫の人気シリーズが原作で、敏腕検視官・倉石義男の活躍を描い
      たテレビ・ドラマ「臨場」を映画化したものです。

      都内で無差別通り魔事件が発生し、少女や主婦が次々に殺害されます。
      遺族の訴えに反して、犯人は心神喪失を認められ無罪になります。
      2年後、犯人を担当した弁護士と精神鑑定を行なった医師が相次いで殺
      害され、警視庁と神奈川県警の合同捜査本部は通り魔事件の遺族による
      犯行と睨むのでした。
      「俺のとは違うな・・・」と、検視官・倉石は被害者の死亡推定時刻に疑問を
      抱き、犯人は別にいると推定、独自の捜査を展開し、事件の裏側に隠され
      た思いも寄らない真相にたどり着くのでした・・・。    

      監督は「探偵は BAR にいる」の橋本一で、前作も中々良かったが、この作
      品も謎解きも上手いし、犯罪者の精神鑑定など現代社会が抱える問題を扱
      い、刑法39条に対する問題提起をも含め上手く纏めていることを評価します。

      主人公役の内野聖陽は臭いお芝居ですが、テレビでも見慣れた型なので仕
      方がないですね。
      それと脇がいいです。松下由紀・若村麻由美・段田安則・渡辺大・平山浩行・
      高島正伸・平田満・柄本佑・益岡徹・長塚京三などで、これだけ顔が揃うと見
      ものです。

      ラストには少し文句を付けます。もっとどうにかした終わり方があるような気が
      しますし、途中で主人公の病気が思わせぶりで出てきますが、これもほった
      らかしだし、ラストのよろめきは受けた傷のせいか病気のためか、判らず仕舞
      いでした。
      1時間以内で纏めるテレビと、2時間以上もかけての映画とでは、それぞれの
      特徴を持って当然ですが、総合的に言うと判定でテレビの勝ちでしょうか。
                           (7/2 キャナルシティ 3日目 9:45の回 13人)

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