映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「ただ君だけ」

2012年07月06日 | 日記

    

      「映画は映画だ」のソ・ジサブが主演したラブストーリーで、チャップリンの
      名作「街の灯」(1931)をモチーフに、孤独な男と目が不自由な女性の純愛
      を描いた韓国映画です。
      昨年の釜山国際映画祭のオープニング作品として上映され、話題になって
      いました。

      かっては将来を期待されたボクサーだったチョルミンは、過去のある事件を
      引きずり心を閉ざして生きています。
      そんなチョンミルの前に、目が不自由なのに明るく愛くるしい女性ジョンファ
      が現われ、チョンミルは少しづつ心を開いて行くのでした。
      やがてジョンファの失明した事件と自分の過去の行動とに接点があったこ
      とを知ったチョンミルは、ジョンファの目の手術代を稼ぐため別人になりすま
      し、高額な賞金が得られる違法賭博試合に出場することを決めますが・・・。

      監督は「マジシャンズ」のソン・イルゴンで、先述のようにチャップリンの「街
      の灯」をモチーフにしているほか、色々と古い映画のシーンを思い出すよう
      な場面もありますが、それなりに消化して上手く纏め上げています。
      理屈は野暮だし、真似だろうと何だろうと自分のモノにしていれば文句を付
      ける気になりません。

      しかも泣ける要素をかなり持ち込んでいますが、それもあまりくどくなく、む
      しろ感動的な作品に仕上がっています。
      日本映画に何故こんな作品が出来ないのか、と少し羨ましい気さえします。
      映像も色彩設計がよく計算されていて見応えのある場面が多くありました。

      もう一つ過ぎらしいことはジョンファ役のハン・ヒョジュで、彼女はTVドラマ
      「春のワルツ」「華麗なる遺産」などに出演していて日本にも時々来ていた
      とのこと。
      この「ただ君だけ」で大ブレイク、韓国では新・ラブストーリーの女王として
      国民的な人気を博しているそうです。
      日本人好みの容姿でもあり、こちらでも火が着くのではないでしょうか。
      とにかく好感が持てる1本ですので、良かったら見てください。
                         (7/1 大洋映劇 2日目 13:30の回 48人)

         
         おまけ↑2枚とも ハン・ヒョジュです。 

    
コメント (2)
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