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第8回手塚治虫文化賞マンが大賞を受賞した岡崎京子・原作のコミックス
を、写真家・蜷川実花が「さくらん」に続く第2作として実写化、更にあの沢
尻エリカが主演した作品ということで話題作ですが・・・。
モデルのりりこは、究極の美貌とスタイルを武器に芸能界でトップスターに
昇りつめますが、その美貌はすべて特殊な全身整形で手に入れたものだ
ったのです。
誰にも言えない秘密を抱えながら人々の羨望の的となり、欲望渦巻く世界
をひた走るりりこでしたが、無理な整形の後遺症に苦しみ、若いモデルの
台頭に焦り、鎮痛剤漬けになり理性を失い、やがてある事件を巻き起こし
ます・・・。
一番の見どころは沢尻エリカの演技です。5年というブランクがあるものの
しっかりした演技で、邦画では貴重な存在だと思います。
もう少し違った役柄で改めて見たいものです。今回は彼女以外の俳優さん
は特にいいとは思いません。
次に蜷川実花監督ですが、監督の一人よがりのシーンが多く、無駄が多い
し全体的に長過ぎます。はっきり言ってこの素人監督の演出には辟易です。
写真家としての彼女は認めますが、映画監督としてはあんな甘い仕事ぶり
では認められません。
私は映画界から玩具を売る商売に転じたことがありますが、店頭で音と色
と光をふんだんに使って客にアピールし、更に動かすべしと教わりましたが、
彼女の演出は玩具店の店頭展示スタイルで、一種のコケ脅しスタイルです
ね。
演出だけでなく脚本もそうですが、主人公の深層心理をえぐるなんて描写
は出来ていません。はっきり言って期待はずれでした。
(7/18 TOHOシネマズソラリア 5日目 10:00の回 71人)