映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「クレージーホース・パリ ~ 夜の宝石たち」

2012年07月19日 | 日記

    

     クレージーホースは、パリにある世界的に有名なナイト観光スポットで、パリ
     にはこういったナイトクラブは沢山ありますが、芸術性を伴ったヌードショーを
     謳った「クレージーホース」は、少し内容は違いますが「ムーランルージュ」と
     共にこの世界の老舗といえます。

     この作品は、アメリカドキュメンタリー界の巨匠と言われるフレデリック・ワイ
     ズマンが「パリ・オペラ座のすべて」に引続いて取り組んだ長編ドキュメンタリ
     ー映画です。

     幻想的できらびやかなショウの模様から、そこに働く女性ダンサーたちの姿、
     スタッフや舞台裏の模様、オーディションの風景に加えて同店の運営会議ま
     で登場、この店の知られざる裏側を70日間にわたり密着収録しています。

     オーディションにはヨーロッパ各国から応募してきた女性に交じって性転換の
     ダンサーが応募、落とされるくだりはご愛嬌でした。
     ラストはオリンピックの開会式や、閉会式の演出を手がけたこともある著名振
     付師、フィリップ・ドゥワレによる最新ショー"DESIR"が披露されます。

     ワイズマン監督特有のナレーションなし、テロップも排した手法で描いて行くの
     ですが、少しばかり必要と思われない部分が挿入され、全体的には冗長と感
     じるのは惜しいです。
     見どころはここのショーの真骨頂と言えるは巧みなライトニングによって、女性
     の裸体をキャンバスのように捕らえていて美しいとです。

     私はパリに行った際に、一人で「クレージーホース」も「ムーランルージュ」にも
     行きましたが、特に「ムーランルージュ」の出演者が60人を超えてボリュームが
     あること、出しもののバラエティが広く、しかも深かった印象が強かったし、家族
     連れのお客が大半で大繁盛の光景を見ました。
     それに対してこちらは、如何にヌードを芸術的に表現したとしても興行面での限
     界があるようの思われるし、十数人のダンサーでは寂しいし、これは「ムーラン
     ルージュ」の勝ちだと思った記憶が残っています。
     また映画ではやたらアップが多く、舞台全体を見渡すシーンが少なかったことや、
     お客の姿を見せないのも不満でした。
                         (7/19 KBCシネマ 6日目 14:40の回 34人)

コメント (2)
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