映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「レンタネコ」

2012年07月11日 | 日記

    

     福岡での公開はKBCシネマで5月12日~7月7日ですから、なんと56日間
     の上映でした。KBCシネマの支配人が作品にほれ込んでの長期上映です。
     支配人の一本一本作品を吟味しブッキングする姿勢には頭が下がりますし、
     この館には幅広い映画ファンが定着していることにも頷けます。
     実は私はこの作品はパスするつもりでしたが、支配人に義理立てして最終
     日にやっと見た次第です。

     「かもめ食堂」「めがね」「トイレット」の萩上直子監督が、寂しい人たちにネコ
     を貸し出て回るレンタネコ業を営む不思議な女性サヨコ(市川実日子)と、彼女
     と出会う人々が繰り広げる物語です。

     ビルに囲まれた古い平屋に一人で住んでいるサヨコ。対人関係は苦手ですが、
     幼いころからネコに好かれている特異体質。ネコを貸すことにふさわしい条件
     が揃っているか・・・を独自に調査した上で、本当に心寂しい人たちとネコを引
     き合わせています。
     孤独な老婦人や単身赴任のサラリーマン、それにレンタカー屋の受付嬢、組
     織から追われる男など、それぞれの寂しさを埋めてくれるピッタリのネコが揃
     っていて・・・。

     萩上監督の作品には、何かしら猫が登場しますが、勿論この作品でもほとん
     どの画面にネコが登場していて、監督はよっぽどネコが好きなんだろうと思い
     ます。ですからネコ好きな方にはたまらない魅力でしょうが、その部分につい
     ては私のようなホドホド人間はいま一つの感じです。

     主演の市川実日子は私も好感を持つ女優さんで好演です。彼女にからむ人た
     ちに光石研・田中圭・山田真歩・草村礼子・小林克也らが出演していますが、
     みんなそれぞれ味のある演技で監督に応えています。

     少し言わせていただくと、監督の演出ぶりは個性的と言えば聞こえはいいで
     しょうが、これは即ち萩上監督の一人よがりに通じていることでもあると思
     うのです。
     それに同じパターンの繰り返しでお話がショボイです。この責任は練り不足の
     脚本でしょう。私としては残念作としか言えません。
                       (7/7 KBCシネマ 56日目 12:35の回 15人)
コメント (2)
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