釈迦が、インドで生まれ悟りを開いて仏教が立ち上がったことは知っている。
が、それが紀元前500年のこととは。
ユダヤ教の紀元前2000年には及ばないが、キリスト教の紀元後1年、ましてやイスラム教の紀元後700年に比べれば、古から続く宗教なのだ。
しかも、釈迦の入滅後100年近く経ってから生まれたというのも興味深い。
が、インドでは13世紀、偶像崇拝を否定するイスラム教の台頭によって衰退していく。
上野・東京国立博物館(表慶館)の展示は、コルコタ(旧カルカッタ)・インド博物館所有の仏教美術の至宝公開である。
洗練された日本の仏教美術を思い浮かべると相当に面喰う。
が、精密なレリーフや、砂岩や片岩などを素材にした仏像が、素朴な信仰の対象になったことは想像できる。
とはいえ、カジュラーホのミトゥナ像を思わせる豊満な観音菩薩像には、正直驚かされた。
信仰の対象としての仏像ではなく、仏教美術として鑑賞するなら、見応えのある展覧会だった。
大インドで仏像が誕生したのは釈迦寂滅後かなりたってからのようだ。
仏教は当初、偶像崇拝を認めなかった。
それがギリシャ彫刻に刺激され像を作った。
6944も刺激されガンダーラ仏をひねったことがある。
爺の勧めもありこの展覧会行ってみたいと思う。
カジュラーホについてはかなり昔行ったことがある。
ヒンズー教の彫刻は評価がむずかしい。
確かにギリシャ彫刻の影響を受けた仏像もありました。
中にはミロのビーナスを思わせる仏頭も・・・