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江戸の美を今に伝える「上村松園展」に行ってきた。
美術の教科書で日本画の代表としてとりあげられる女流画家である。
恵比寿の山種美術館。
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画展の目玉ともいえる代表作「蛍」が入口に展示されている。
174.5×97.7㎝、ほぼ等身大の大きさ。
髪一本一本、着物の柄の細かな表現、目を見張らされる描写だ。
蚊帳を吊る姿の視線の先に、蛍が飛んでいる。
涼し気、そして、そこはかとない色香。
今時の女性に、こうした美しさを感じるのは舞妓さんしかいないのではないか、
そう画家も言っている。
確かに江戸の女性美は独特のものがある。
北斎や広重の浮世絵もその美を追求したのではないか。
美術館所蔵の作品は18点しかないためか、~美人画の精華~として、小林古径など、同時代の画家の作品も展示されている。その数に驚いた。
解説がなければ、誰の作品か区別がつかないくらい、表現に共通するものがある。
著名画家しか知らないカメラ爺には、ほとんど聞いたことのない人ばかりだった。
ま、覚えられないけど、それもまた、新たな世界に触れた、と言えるかもしれない。
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