kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

日本の陶芸にこれほど影響を与えた人はいただろうか

2012年09月04日 | 焼物
益子(栃木)・出雲(島根)・小鹿田(大分)など、焼物の里で知られる各地で、
大きな影響を与えた英国人の陶芸家がいる。
バーナード・リーチ。
一部の作品は、東京・駒場の日本民藝館で見たことはあるが、
初期から晩年の作品までの展示は初めてである。

生誕125年記念展。日本橋・高島屋8階ホール。
はじめの頃の焼物は、「なんだこれ?」と思うような作品だったが、
次第に洗練されていく。
最後は、伝統的な各地の陶芸の技法を取り入れ、
まさしく彼の言う「東洋と西洋の美の融合」を実現したようだ。

B.リーチの仲間たちで、濱田庄司・島岡達三・河合寛次郎ら民藝運動の先駆者たちの作品を、
同時開催の「民藝展」で見られたのも嬉しい。
ただ、大皿や抹茶茶碗が100万円を超えるのには仰天した。
観賞するのみである。