かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

袖珍(しゅうちん)こけし図説 特装版

2023年01月26日 | Tohoku ( Japan )
今日は、在宅。
大寒波は一旦収まったようだが、週末どうか。



本書を、横浜人形の家のこけし展で知った話はした。
ネットで調べたら、リーズナブル価格で、出品されていたので、早速ゲット。



届いたら、びっくり。
美品だった。
読んだ形跡もない。
このような特別な本は、元々読む目的で買うものではないのか。
7㎝四方。



本を傷めるのが怖いので、思いっきりは読めないのだが、最初がカラーの口絵、そして、白黒の口絵、そして、中屋さんの解説と続く。
元々は、”木の花”という同人雑誌に連載されたものを、本袖珍本にしたものらしい。
袖珍という言葉は、元々、和服の袖に入るサイズということで、”豆本”の呼び名に使われたいたようだが、そのような小さな豆こけしを、袖珍こけしと名付け、東京こけし会が、昭和16年から18年に工人たちに作らせた。
頒布したのは1寸6部(4.8cm)のこけしで、100工人を目指したが、戦争のため、80工人で中断した。
右側は、佐久間虎吉。
昭和40年代、まだ現役で知ってる工人さんと思ったら、私の知っていた虎吉さんは、二代目だった。



鳴子系の高橋武蔵さんは、昭和40年当時、亡くなられていたが、こけしは、まだ流通していた。



左の津軽系の盛秀太郎さんのこけしは、今も大人気。



左の弥治郎系の佐藤丑蔵さんのこけしは、私のイメージとはずいぶん違う。
丑蔵さんは、昭和40年代、まだバリバリの現役だったから、我が家にも多くある。



右側が、口絵の最終頁で、そこから中屋さんの解説。
一本一本丁寧に説明してくれる。
今となっては、貴重な情報源だ。



昭和53年発行。
3,800円。
当時としては、高価。
限定250部の内の、何と2番。
私の理解では、1番は、著者が確保するので、実質一番の客がゲットしたものかもしれない。
特装版とあるが、ネットで調べると、別に異装版があり、3,000円となっている。
異装版も、限定250部の内だろう。



謎のメモ。
以前に古本で、取引された時ものか。
昭和62年10月19日。
数字は、9,500円か、3,500円か。
タイミングから言うと、9,500円の可能性の方が高いか。

実家を探せばあるような気もするが、楽しい本をゲットできた。
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畠山美由紀 & 藤本一馬のライブ

2023年01月25日 | Music


今日は、久しぶりのビルボードライブ東京。
横浜が、できてからは、初めてではないか。
畠山美由紀さんと、藤本一馬さんのライブ。
畠山美由紀さんは、同じ宮城県出身ということと、長年FM横浜の番組のDJをやられていて、勝手に親近感をもっている。
シンガーソングライターとして、20年以上は、活躍されているのではないか。



故あって、飲み物2杯が、フリーだったので、奮発して?フィッシュ&チップス。
妙に、フィッシュが、柔らかかった。



シートは、真正面ど真ん中。
入りを心配したが、1階は、8割方埋まっていた。
他の小さい会場は、満席のライブもあるようだが、流石にビルボードのキャパでは、満席は無理。
2人の他に、チェロとパーカッションが付き、しっとりと、時には、楽しく聴かせる。



イタリア語、ポルトガル語、英語(ジャズ)の歌を挟みながら、2人の新アルバムの曲を全て披露。
藤本さんの美しいギターの音色と、畠山さんの美声に酔いしれた。
DJの声も素晴らしいが、生歌だと格別だ。
ストレートな歌い方というのも、最近、逆に珍しいかも知れない。
チェロのアレンジと、さまざまな楽器?を駆使したパーカッションも素晴らしい。

ビルボード東京は15周年だそうで、結構初期から付き合っていることになる。
特別公演も予定されており、チケットゲット済み。



今日は、極寒。
昭和40年代の仙台を思い出す。
出張を決行していたら、今朝は、オフィスにたどり着けていなかった。
ここまで、広い範囲で、混乱するのも珍しい。



それでもスケートしてる人がいる。
感心感心。
そう言えば、松岡修造さんを見かけたが、畠山さんの知り合いなのだろうか。
久しぶりに、シンプルなライブを楽しめた。
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ブレット・トレイン

2023年01月24日 | Movie
朝、ちょっと雨が降ったが、今はいい天気。
結局、東海道新幹線は、大丈夫そうか。
明日の朝の通勤さへ乗り切れば。



ブレット・トレインは、弾丸列車。
通常、新幹線のことを言う。
大学卒業後、新たに覚えた数少ない英単語の一つ。
そして、そのブレッド・トレインを冠した映画が、昨年封切りされた。
ハリウッドで、派手なロードショーが行われたが、BRが出るまで待っていた。
伊坂幸太郎原作、ブラッド・ピット主演と聞けば、見ておきたくなるのは必然の流れ。

一言でいうと、超豪華B級映画といったところか。

特典映像を見てみると、アクション映画というジャンルに入れているみたいだが、確かに、それぞれのアクション部分は、凄いが、それ以上に、パロディ、次々と現れる豪華俳優、変な日本という部分が強く印象に残る。
物語は、新幹線”ゆかり”内を中心に、次々と起こる暴力・殺人事件を軸に展開するが、あまりの残酷さで、リアリティに欠ける。
そして、そこに次々差し込まれるギャグ・パロディ。
特に、日本をネタにしたパロディに、笑ってしまうのだが、欧米の観客にもこのパロディの面白さが全てわかれば、日本の宣伝も浸透しているということだろう。
ネオンの街、富士山、五重塔、アニメキャラ、やくざなど、意図的に、なんちゃって日本にして、受けを狙っている。
50年前のステレオタイプの日本。
ガメラも出て来て、日本の歌謡曲が流れる。
そもそもの新幹線自体が、新幹線らしくない。
ブラッド・ピットが本作に主演したのも、日本好きということが大きな理由になっているのではないか。
特典映像の撮影シーンのカチンコには、なぜか”俳句”と書かれている。

日本を思い切ってデフォルメした超ド級ハリウッド映画ということで、大いに楽しめた。
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Steve Gadd Band at Blue Note Tokyo

2023年01月23日 | Music
寒い。
明日は、もっと寒くなるそうで、出張がキャンセルになった。



本アルバムは、Steve Gadd Bandの2019年12月18日のブルーノート東京でのライブアルバム。
日本だけのリリースなのか判然としないが(たぶん日本盤のためのボーナストラックが入っているから、世界で発売されたものと思われる)、すばらしい白熱の演奏が聴ける。
先日のブルーノートでも、サイン付のビニル盤を販売していた。
音もよく、自信作ということなのだろう。

ただ、先日のライブとメンバーで共通するのは、Walt Fowlerのみで、ギターは、David Spinozza、ベースが、Jimmy Jonson、キーボードがKevin Haysとなっており、趣がかなり異なる。
演奏曲に、それぞれのメンバーのオリジナル曲が入るので、Fowler作のWay Back Home 以外は、先日のライブ演奏曲との重複はない。
ボーカル曲が2曲入っているし、ギターの音(奏風)もかなり異なる。

先日同様、客席の盛り上がっている様子がよくわかる。
コロナ禍の寸前のライブ。
Steve Gaddのライブは、かなり行っているので、本ライブになぜ行けなかったか覚えていないのだが、絶対に行くべきライブだった。
悔やまれる。
ただ、Steve Gadd Bandというよりは、Steve Gadd BandⅡというような位置づけかもしれない。
Steve Gadd Bandの発展形を知るのにうってつけのアルバム。
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インドとビートルズ

2023年01月22日 | The Beatles
今日は、ゴルフ。
極寒と脅されていたが、陽も出て、この時期のゴルフにしては、ベストコンディション。
途中一瞬絶好調になったが、終わってみたら、平凡なスコアに終わった。



本書は、昨年出たばかり。
著者は知らなかったが、訳者が朝日さんで、藤本さんが、全面サポートしている。

よくもまぁ、これだけのことを調べ上げて、まとめたなというのが正直な感想。
前にも紹介したNHKBSで放送されたビートルズのドキュメンタリーの原書であることは、読んでいる途中に気が付いた。
ただ、本書の方が、断然詳しくて、BSドキュメンタリーの方は、その中で、インド関連の映像が残っているところを中心に編集している。

本書の主役は、何といってもマハリシ。
その生い立ちは、本書を読むまで全く知らなかったのだが、グルとは無縁の世界。
ところが、アメリカに渡り、いろんな縁を最大限に活用し、グルとしてのし上がり、ビートルズを巻き込むことに成功し、頂点に達する。
その後の決別で危機に陥るかと思えば、さにあらず、グルとして君臨し続け、巨万の富を築いた。
宗教については、ニュースに上ることが多い昨今だが、根源的にそういう側面を有している。

マジック・アレックスについては、ドキュメンタリーで取り上げられた通りで、とんでもないインチキ野郎だった訳だが、ビートルズ、特にジョンはコロっと騙されて、多くの金、友を失うことになった。

ラヴィ・シャンカールについても、特にジョージのシタールの師匠として取り上げられているが、人間的にも極めてまともだった人として描かれる。
ジョージが大成しないと分かっていても、教え続けたのは、金や、名声が目的ではなく、ジョージ自身が続けたいという意思がある限り、教え続けるのが使命と考えていたからという。
そのため、ジョージがシタールを諦めてからも、その信頼関係は続き、シャンカールは、ワールド・ミュージックの生みの親と称されるまでになる。
もちろん、娘のノラ・ジョーンズも一線で活躍中だ。

もちろんビートルズの曲についても。
オブラディ・オブラダをみんなで歌っていた話とか、Black Birdが実は、うるさいカラスの歌だったとか。
ドノバンとの教え合いの話は、有名。

もちろん著者によるバイアスはかかっているのだろうが、かなり精緻に、ビートルズとインドとの関係に迫った本と言える。
かなり訳すのが難しかったと思うが、そこは訳者の朝日さんに感謝。
原書と比べてみたい部分もあったので、注文した。
とても、通読する気にはならないだろうが。
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