かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

松本清張の日本史探訪

2011年07月24日 | Books
今日で、アナログ放送が終わった。生まれながらのテレビっ子世代としては、感慨深い。
奇しくも、FTVでは、27時間TVの日。東北復興というテーマもあって、結構盛り上がっている。そういえば、オールスターも仙台で開催された。
FTV開局の日生まれの私としては、時代の変わり目の立会人になった気もする。
放送が終わった後の、アナログ放送のメッセージの寂寥感は、何だ?



松本清張さんの日本史探訪を読んだ。
こちらも、オムニバス形式の本だが、全ての対談に、松本さんが加わっているので、看板に偽りなし。
テーマは様々で、卑弥呼の時代から江戸時代まで。対談相手は、超一流ばかり。

面白かった。昭和45年から52年にNHKで放送された番組の、ダイジェスト版らしい。
面白い訳だ。

特に面白かったのは、大岡越前と伊能忠敬のところ。

大岡越前に関わる逸話には、インドの話とか中国の話とか、その後の話とか、いろいろ混ざっているそうだ。では、単なる偶像かというと、裁判の迅速化に代表される司法制度の近代化に、大きく貢献したのだという。

伊能忠敬については、井上ひさしさんの小説でも読んだことがあったが、56歳から72歳にかけて、後にイギリス人を驚嘆させるほど精度の高い日本地図を完成させた。
地図を作るというのは、とにかく地味な仕事だそうで、とにかく、飛行機の無い時代、こつこつやるしかないのだそうだ。それも、当時の平均寿命を過ぎてから始めたのだからすごい。
地図が海岸線中心になっているのは、当時の政情(黒船がいろんなところに現れる)によるという。国防目的が強かったのだ。
これといった才能の無い一般人にとっては、伊能忠敬さんの生きざまなど、結構参考になるかもしれない。
コメント
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