kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

中国合宿3日目〜午前〜

2018-03-30 | 陸上競技
前の記事のようにテンションが微妙な中で3日目スタート。ネタではなくこの手のことが降ってきます。笑いの神様に愛されているのか?!

3日目、この日はメイン競技場での練習。今年の中国大会が行われる会場。ここでの雰囲気と風の状態を理解してもらうために実践的な練習をすることにしていました。

アップは当初予定していた内容から若干変更。なんせ選手がダブルダッチをやりたがるので(笑)。この日は午前中の練習を引っ張るつもりでいました。他のパートが終わってからでないとできないこともあったので。アップを長めにとってもいいかなーと。他のパートの状況はよくわかりませんが女子ヨンパの選手達、とにかく意欲的でした。そして明るい。ダブルダッチをやっていてもワイワイ言いながらやります。楽しそう。

ある程度やってからDM投げ。真上投げと叩きつけ。そこからDM投げのリレー。最初芝生の上でやっていたのですが朝露の影響でDMがびしょ濡れになる。もう一種目あったのですがある選手が「先生、タータンでやりたい」とアピールしてくる(笑)他のパートもやっているのでこちらとしても遠慮していました。が、選手がやりたいというのでタータンの上で強行(笑)邪魔にならないように一気にやってしまいました。

さらにマークを使ったアップを。これも合宿などではよくやります。内転筋を鍛えたり敏捷性を養うという意味合いがあります。遊んでいるように見えますがそれなりに考えてやっています。盛り上がってくれていました。毎回の練習の中でサイキングアップができるかどうかです。沈んだ雰囲気の中ではやりたくないので。

かなりテンションが上がってきたのでそこからハードルドリルを。壁を使ったものと抜き足を意識したワンステップハードルを実施。前日までの練習で抜き足がきちんと前まで持ってこれないという部分がありました。メニューに組み入れていた部分もありましたがしっかりと抜き足意識した練習を。更にハードル連続抜きを。やりたい動きを強調して組み立てました。

そこか各自で身体を動かして1台目までのアプローチを。これもなかなか上手くいかない部分です。そこを克服する練習を計画しました。完全にオリジナル。パクリといえばパクリですが(笑)。ヨンパ、歩数が非常に大切になります。1台目までは23歩から26歩で走ります。ショートハードルのように8歩で走ると決まったパターンはありません。だからこそその1台目にどうやって臨むかは大切な話だと思っています。が、「足が合う」「足が合わない」という漠然とした雰囲気の中ではやることが多い。

そこを克服するために20m地点と35m地点に「中間マーク」を置きました。幅跳びなどの跳躍系の練習の中から取り入れました。跳躍では踏切を合わせるために中間マークを置きます。そこでどれだけズレているかで踏切がズレてくる。安定したストライドを確保する必要があります。実はヨンパも同じではないか。そう考えるようになりました。歩数が多いからこそある程度目安が必要だと。45m走ってから合わないというのではぼぼ無駄です。その前の段階で何か問題があるのです。前段階での動きを定着させることが必要不可欠だと考えています。そこをペアワークで見ながら確認しました。

ある選手が「24歩で行きたいのに行けない」と相談に来ました。中間マークの歩数を確認してみるとすでに1歩多い。この段階で絶対に無理だと思います。話をして25歩にさせました。これから24歩で行きたいなら中間マークの時点で上手く調整していくようにと。25歩に変更した事でスムーズになりました。走力やストライドも大きく影響しますがやはり途中の段階でどうするかだと思います。35m地点からは少しだけ刻み気味に入りたい。そこも含めて中間マークの練習は「学校で自分で練習する」という部分には適しているかなと思いますね。選手から教わる事があります。

何本かやる中で足が合うようになる。いや、我ながらいい練習だったなと思いますね。ヨンパ関係の指導者は是非とも導入してもらいたいですね(笑)。ヨンパは確実に特殊種目だと思います。ポール並。細かい事を丁寧にやっていけるか。ひたすらハードル跳んだだけでは改善できない部分もあります。だからこそ戦える可能性が出てくる。改めて思いました。

そこから全員でハードルを設置して3分割走。400mHを分割してそれぞれの区間で意識するポイントを考えさせました。計画しているレース計画を実践で試す。1セット目は細いことは言わずに走らせました。狙い通り?失敗する選手が続出。力に余裕があるので切り替えないといけない区間でも歩数を減らさずにいきます。走り終える事が大切ではない。あえて分割していますからそれぞれの区間での意識をするべきです。その事を話して2セット目へ。

山口の競技場はバックストレートが向かい風になります。それを感じてもらいたい。いつもよりストライドを意識しなければ届かなくなります。そのために何をするか。ここの部分は個別にかなり話をしました。選手自ら質問をしてきます。珍しく順番待ちみたいな状態になりました。最初の段階で細かい指導を受けたいのであれば自分から動く事を求めていました。受け身の選手にはこちらから話しかけるようにしていますが、自分から質問したり聞いてくる選手に対しては言葉を交わす時間が増えます。当たり前の話だと思います。

余裕がある状況で歩数を切り替える。ここはイメージ作りです。17歩から19歩に切り替える選手が走り終わった後に「ピッチアップのイメージができて上手く切り替えられたけどどうでしたか?」と聞いてきました。前日からの流れが上手くかみ合ってきているなと感じました。本人達が感覚を磨いていく。そのためのきっかけを作れたと思います。

疲労云々ではなくやりいことがどれだけできるか。単純に200mHで5台跳ぶ、10台跳ぶというよりは効果的だと思います。そこにどのような意図があるのか。実践的な練習をしたいと思っていましたからこちらの狙いは伝わったと思います。マニアックすぎてなかなか分かりにくい練習だとは思いますが。

とにかく積極的に関わってきてくれる。ここに大きな意味があると思います。短期間のコーチングですからそれぞれが持っているものを引き出すというのが一番かなと。選手の表情が良いなどの思いました。私自身をやる気にさせてくれる。本当にありがたい。

ハードルの切り替えなども含めて一律の三分割走にはしませんでした。3台目まで同じ歩数で走って4台目で切り替える選手もいます。その選手はやはり3台目で終わるのではなく4台目まで走る方が良い。5から6台目で切り替える選手は3台目で区切って4台目から7台目まで走る方がいい。本人達が考えどう計画するか。そこはすごく大切だと。こちらから「こうしなさい」ではなく自分たちで考えてどう判断するかだと。私はこの場だけの指導。学校に帰って計画するためには理解させる必要があるので。

13時過ぎまで引っ張りました。9台目まで跳ばしましたから他のパートがいるとなかなかできませんから。本人達は考えながらしっかりと取り組んでいました。いや、こちらが楽しい。油断して走りを見逃すとすぐに質問しにきますから(笑)

ここまでがヨンパの専門練習でした。かなり良かったと思います。自画自賛(笑)

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