kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

チームの意識

2009-05-22 | 陸上競技
女子に関しては間違いなく3年生がチームを作ってきました。1年生の時から中国を経験し、同時に悔しさを感じて来て今に至ります。途中ケガをしたり体調を崩したりしながらもチームを作ってきました。かなり私にきつく言われてきました(今も言われています)が、その度に自分の取り組み方を見つめ直しやり方を考えてきました。2人とも人間的に大きく成長してきたと思います。

今日、不足部分を更に指摘しました。キャプテンとしての役割、エースとしての役割、きちんと見つめ直して欲しいと思ったからです。下級生と練習をして存在を示せないようなら上級生としては不十分です。「走力」だけではないと思います。単純に「力」とは「走力」ではないと考えています。何ができるのかをしっかりと考える必要があります。「力」を示す。ここが出来るかどうかでチームの進むべき道が決まってくる。チームに対して何が出来るのか?みんなが行きたいからインターハイを目指すのか??本人が何がなんでも行きたいと思って気迫を示さない限りは「目標」には届かない。そう思って話しました。3年生、下級生に示していかなければいけないモノがあるはずです。

2年生はこの1年間で大きく成長しました。個人の事だけではなくチームの事まで考えるようになりました。もちろんまだまだ足りない部分もありますが、成長の度合いとするとかなりのものです。日誌を見ると毎日のようにマイルの事を書いています。どうすれば戦えるのかを絶えず考えています。チームメイトは支え合う仲間であり、メンバーを争う最大のライバルです。だからこそ高め合うのです。全体に対して「足を引っ張る者はチームに不要」だと話しました。誰かの力が落ちてメンバーに入る事に意味は無いからです。高いレベルで争って勝ち取るからこそ目標に近づける。自分が外れるなら足を引っ張ってでもメンバーに入ろうという無意味なチームにはしたくありません。そこに関しては1年間話続けてきました。仲間の存在を認めることが出来なければチームとして不協和音が生まれます。自分が強くなれるのは仲間がいるからだと理解する必要があります。

だからといって「きれいごと」はいらない。チームのために強くなるなんてことは「責任の放棄」だと思っています。自分が強くなりたい、どこまで戦えるのか力を試したいという気持ちが必要です。誰かのためになんて「きれいごと」は不要です。以前合同練習でshimaが走れなくてサポートをしていたときに「shimaのために頑張る」と口にして走っていました。それは「きれいごと」だとかなり話しました。「想い」を感じることは絶対に必要です。それがチーム、仲間です。しかし、それが一番の目的であるはずがない。自分が目指すモノがなければ絶対に強くはなれないと思っています。

かっこよく無くてもいい。ただひたすらに「強くなる」事を求めてほしい。「インターハイに行く」というのが「みんなが応援してくれるから」「チームで行こうと決めたから」「メンバーに入りたいから」であれば目指す意味はない。全ては自分自身が「心」から願うモノでなければ届かないと思います。誰かのために目指すなら価値はない。自分自身のために、自分自身が「心」から欲するから努力が出来る。そう思っています。

今の女子、かなり競争意識があります。1年生まで交えて意識レベルを上げていきます。他校がどうこうではなくまずは自分達がきちんと目指すモノに向けてやっていくために向けて進んで行きたい。だからこそ全体に話をしました。共通認識が必要ですから。女子だけでなく男子にも同様のメッセージを送りました。意味があります。

今は誰が走っても「tokusho」だという意識があります。仲間同士で応援します。「私がいなければインターハイには行けない」という「自覚」と強い「想い」が必要になります。自分の存在がチームにとってどれだけ大きいかを感じて欲しい。それが「目標」に近づくためには必要ですから。

総体は通過点ではありません。大切な大切な試合です。自分達がやらなけれざいけないこと、やるべきことをしっかりやっていきたい。チームとして戦いたい。そう思って話をしました。伝わると信じています。チームとして同じ方向を向いていきたいですね。

長くなりました。選手の「心」に響くと信じています。
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