水曜日。この日も私は前日に引き続き課外。1時間と決めているのでその時間内で。こういう時間は嫌いではありません。生徒が「学びたい」「できるようになりたい」と思って質問をしてくるのであれば時間を使っても惜しくないと思います。「やりたくない」という生徒に無理やり覚えさせるのは活動としては良くないと思っています。それでも学校教育としては「無理矢理でも覚えさせる」ことが求められるのかもしれませんが。
練習に関しては任せて。この日はどうしても走りたかったので時間の流れをメニュー表に明示していました。全体の流れからしてどのメニューがどれくらいの時間帯に終わっていなければ間に合わないだろうという感じで。最後の走練習に時間を割きたかったのでそれ以外のメニューを少なめにしていきました。いつもはあれもこれもやりたくなるので消化不良になります。「走練習中心」としていたのでそこにどれだけ時間を使えるか。
バランス系を簡単に行ってから上半身下半身、道具を並べたりするのに手間取るのでその場での「ハードル股関節回し」をやめて少しずつ前に進む「リズム抜き」だけに。股関節周辺に刺激を入れておきたいというのは常にあります。この部分をどうするか。その後にハードルドリルを入れていたのでそこで十分かなとも思いましたが。状況を見ることができませんでしたが一応入れることに。ドリル系もほとんど省略して「ハードルドリル」のみ。私がグランドに着いたときにはここがちょうど終わるところでした。55分くらいでここまで終わっていたでしょうか。予定通り。
DM投げをやってからスタート腰押し。二次加速スティックから前半マーク。少し重いかなという感じは受けました。歩いて帰る時間で股関節周りをしっかりと動かすように指示。空気が微妙に重いというのもありました。ここをどこかで誰かが打破できると良いのですが。まだまだ課題はあります。そこからショートスプリント。通常は3本ずつにするのですが先のことを考えると難しいだろうなと思って減らしました。40m×2ー50m×2ー60m×2。これを2セット。これまでは1人ずつ走っていましたがペアで走らせました。他者と一緒に走っても自分の走りができるようにする。ここも大きな課題です。走力の差も浮き彫りになります。短い距離なのでスタートで出遅れるとしんどくなる。自分の今の力と向き合うことになるのでしんどい部分もあるかもしれません。それでも他者と走ることでしかできなこともあるなと。
メインは150m。これは本当に久しぶりです。1年くらい走っていないかもしれません。そういう部分もスプリントに影響するのかもしれません。秋になって120mを走ったのですが数本走ったらもう走れないという感じでした。これでレースで力が発揮できるはずはない。「距離」と「本数」を重ねればいいかと言われたら違う気もします。そこに至るまでの「準備」が不十分だったというのもあるでしょう。120mを2本走っただけで完全に動きが崩れていた。そこを改善するために少しずつ走るようにしてきました。
この日は150mT。この冬の最大目標はここの距離を最後まで走り切ることです。グランド状況も影響するのでこれ以上長い距離は走れません。しかし、150mTができれば十分対応できると思っています。最後まで動きを保てるようになれば200mでも走れると思います。長い距離や過剰な本数を必要とはしないと思っています。これはあくまで私見なのでわかりませんが。1セット目が150mTー120mTー120m-120m。これだけで秋の最大本数を越えています。基礎体力としては上がってきているのでこれくらいの本数と距離は走れるようになっています。ハードル選手150mHを。これまで10台でしたが12台置いて越えていくことに。これはなかなかハードだと思いますね。
2セット目は150mTー120mTー120m-90m。3セット目は150mTー120m-90m-60m。この量が多いのかどうか判断に困るところですが。基本的には「全力」という設定があります。テンポ走のような感じではなく。150mTは「もたない」部分があります。それでも前半から突っ込んでいくことを求めています。最後は力尽きるかもしれません。無難に走り切る練習ではなく「行けるところまで行く」というのがこの手の距離のテーマです。300mではこれはできません。ギリギリの距離だから設定できる課題。
150mTのあとに距離を短くしていきます。この中で感覚の変化が生まれればいいなと思います。負荷が減っていくことで走りやすくなる。疲労感もでてきます。その中で身体が「一番楽に動く」というのを覚えてもらいたい。普段は「動き」に関してかなりやります。そのため「頭で考えるのが先」になってしまう。あれこれ考えて走ることで「良い動き」から離れてしまうのではないか。そういう部分もありました。昨年はこの部分が大きかった気がします。「頭で走る」わけではない。スマートな練習をするがために動きが自然にできるようになっていない。ここは大きな課題でした。
3セット目は選手のテンションもかなり上がっていました。こういう雰囲気の中であればある程度の乗り越えられると思います。「こんな練習はできない」と思っていたらできない部分です。飽きないために種目を変える必要もありますが、こういう「淡々と走る」という練習も必要かなと思います。今更ですが。
予定通り終了。150mTを定期的に入れていこうと考えています。週2回は入れたい。他のことを削ってでも走る時間を確保する。もちろん補強も重要なので入れていかなければいけません。「走っておけばいい」という部分ではない。色々なバランスが必要になるのかなと。その微調整をどのように行っていくか。状況を見ながらやっていく。
色々と感じることはあります。それでも積み重ねていきたい。なんとか選手が思い通りの走りができるように。それを具体的に聞き取りながら。少しずつ少しずつ。前向きにやってくれたらと思います。