kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

向き不向き

2019-12-02 | 陸上競技

思うことを。

 

指導スタイルについて考える。これも人それぞれだと思いますね。様々な形の指導があるし、あってしかるべきだと思います。全く問題はない。

 

私自身の指導スタイルは「少人数向き」だと思います。実際は合宿などの指導には向かないのかもしれないなと思っています。10人前後であればかなり効率よくできると思いますが、それ以上になると「見切れない」というのがあります。プライベート合宿などもありますが「最大限の効果」を考えたときに十分とは言えないのかもしれません。

 

その理由は「細かいことが気になる」からです。そしてそういう部分を徹底したいと思うから。人数が多くなるとやはり「意識の差」が歴然となります。ある程度の選抜合宿であれば「強くなりたい」「学びたい」と考えて参加する選手が多くなります。しかし、大人数の合宿になると「参加している」だけになっている選手も増える。集団の後ろ側にいる者は「何をしているのか分からない」状況になります。

 

かなり前ですが「支部合宿」がありました。その時に「全くやる気の感じられない者」も複数いる。その時に「やる気がないなら帰っていい」という話をしたことがあります。今のご時世であればこれさえも「問題発言」であったり「威圧行為」と言われるのかもしれません。が、本当に酷かった。「参加している」というだけであって走るのも適当。最後まで走りません。それも「個性」であり「自由」だといわれるでしょうか。

 

100人規模になると間違いなく無理。普段の練習でも20人くらいまでがキャパでしょうか。部員数が多くなると私自身は対応できないと思っています。上述のように「細かいことが気になる」性格なので練習を見ていて動きを修正したいと思うからです。せっかく練習をするのであれば「よくなってもらいたい」と考えています。指導をしても「変化がない」というのであればやはり面白くない。

 

面白くないのは「私」だけではなく「選手」もでしょう。何をやっているのか分からない状況で練習に参加して「言われるがまま」にやる。なんでこんなことをやっているのだろうと思う。お互いが不幸です。

 

以前であれば「走練習」が中心になっていたので「走っておけばいい」と考えていました。人数が多くなればそれが一番手っ取り早い。細かいことをやらずに「走練習」をしておけば「やった感」は出ます。それが良い悪いというのではなく人数が多くなれば細かいことをやるというのが難しくなるからです。精度が下がるというのも出てきます。

 

時と場合によって指導スタイルを変えればいいのだと思いますがなかなか難しい。性格的なものもあると思います。せっかく参加しているのであれば「何かしらをつかんで欲しい」というのがあります。できれば継続してできる練習にしたい。道具を使う練習などは難しいかもしれませんが「必要な要素」は伝えたいなと思います。性格的にこの辺りが難しい。

 

「合同練習」くらいでれば対応できる自信があります。人数が少なければ特に(笑)。人数が多くなると「声掛け」自体が少なくなる。そのあたりを割り切ってやればいいとは思うのですが。今やっていることは「正確性」を求める指導です。「表面的な部分」だけをやっても意味がないことが多い。そうなると「丁寧にやる」という姿勢が必要になります。これが自分の中で大きな葛藤になります。

 

向き不向きがあると思います。私の指導スタイルは「個」に対応した部分が多い。大人数にメニューを提供することが苦手。人数が多い中で「全員と何とかしよう」とするから上手くいかないというかストレスを感じるのかなと。人数が多くなるとこちらの「意図」が伝わらなくなります。そうなると「全く違うこと」をしている選手も出てくる。「練習に参加したら悪くなった」という話になります。

 

本来的には「やりたいこと」を徹底する形が良いと思っています。人数が多くなればそれに合わせて指導する指導者が多くなればいい。細かい指導が出来なくてもこちらの意図をくみ取ってやってくれると良いなと思っています。これも難しい部分があるのかもしれませんが。

 

100人が100人前向きに練習に取り組める雰囲気が作れればいいのだろうなと思ってはいます。集団になればやはりその中で「温度差」は出ます。その時にどのように対応するか。「やる気のない選手に対しては放っておけばいい」というのが簡単なのだと思います。が、それにより「全体が崩れる」ことがある。それが嫌だなと思っています。ここは本当に難しい。

 

だからどうなんだ?!という内容ですね(笑)。自分のスタイルを考えたときに「向き不向き」をきちんと理解しておきたいと思います。もちろん、キャパを広げていくことも人として必要不可欠だと思っています。考えさせられます。


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