kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ハードル練習会‗ヨンパ

2022-03-16 | 陸上競技

一気に更新したいなと思いながらも。なかなかです。

 

前の記事の続き。ハードル練習会については専門性を高めたいというのもあってショートハードルとヨンパに分かれて。一人でこの対応をしないといけないという状況だったのでもう少し余裕が欲しいなというのもありました。急遽決めたことななので助けを求めることもできず。何人かでやっていけるといいなと思います。人が増えればそれぞれの「指導観」が影響してくるので難しくなります。こちらの意図を組んでくれる人と協力してやっていければと思っています。そしてそれが私の手から離れて「継続的な活動」につながっていくのが理想。指導できる現役選手などに協力を求めたいですね。自分でやることと中高生に「必要なこと」を伝えるのはまた別の部分だと思います。オーソドックスな話をベースにしてやっていきたいと考えています。

 

話が若干逸れましたが。ショートハードルとヨンパを交互に見ながら。どちらも「1台目までのアプローチ」を課題としていました。特にヨンパは45mという長い距離を走って1台目まで合わせます。1歩で10センチずれると踏切では220~250cmずれることになります。足が合わない理由はここにあります。今更ですがここは動画撮影をして「YouTube」として公開すればよかったなと思っています。また機会があればやりたいなと思うのですが。力のある選手をモデルにするほうがいいのか、普通の選手にやらせるのがいいのか。普及の部分も考えているのでどちらも必要だと思っています。

 

今回は男子が複数名、女子が2名という感じでした。学校のタータンは2レーン分なので男女に分かれながらも協力して実施しました。これも誰かがやっているという感じの練習ではないので「正解」かどうかは分かりません。感覚的に「歩数の感じをつかむために」と考えてやっているだけです。1台目までの歩数、今回参加している選手は23~25歩でした。この感じをつかむために「中間マーク」を置きました。

 

10m、20m、35mの地点にマークを置く。ここを何歩で通過するか。もちろん、19.5のように中途半端な感じになる部分も出てきます。それでも中間マークを置くことで自分のストライドの感覚をつかむことができます。感覚的に鋭い選手にはこんなことをやらなくても自分でストライドの調整をしてスムーズに入るかもしれません。が、やりなれない選手にとってはこの部分は「鬼門」です。複数名で「中間マーク」までの歩数を確認します。その地点で何歩で通過したかを細かくチェックします。

 

最初の10mに関しては「変えない」方がいいと思っています。ここはショートハードルと違うので「しっかりと加速する」感じで安定して歩数を刻みます。そこから20mと35m地点ポイントになると思っています。35m地点を過ぎて踏切が「詰まる」という感じになるのであれば早い段階でストライドを少し狭くしてピッチアップする感じが必要です。逆に届かないというのであれば手前でストライドを確保しておく必要があります。直前で「刻む」という感じになると間違いなく減速します。歩数が多い分、この感覚は重要だと思っています。

 

「ハードルが来たら跳べばいい」という指導もあると思います。それは「一定以上の感覚がある」という条件が付きます。普通の選手はそれができません。だから無駄に45m走って「足が合わなない」というのでやめる。次も同じようにやめる。何本も何本も無駄に走ります。慣れている社会人選手ではそれは生まれないと思います。が、あくまで導入段階の高校生を対象にしています。「できない」という前提から入っていってそれをどのように作っていくのかというのが我々の仕事だと思っています。

 

10mを過ぎて20m地点までのストライドのコントロールが重要です。ここで「ストライド確保」で走るのか「少し刻み気味」に走るのかです。調子がいいと感じるときはやはり「少し刻む」感じにならないと詰まると思います。逆に「上手く走れないな」と感じるときは進んでいないので「ストライド確保」が必要。それをハードルの手前でやるのではなく10~35m地点で調整します。最初の10mと最後の10mは変えずに安定させるイメージです。

 

あくまでこれは私が指導するうえで必要だと思っていることなので「間違っている」といわれたらそうなのでしょう。感覚を作るという練習としては必要だと思っています。「合わない」といのであればその前の段階でストライドの調整をして中間マークを越えていくようにします。特に10~20mの10m区間でどれくらい調整できるか、ズレなく走れるかは大きなことだと思っています。

 

今回は複数名で通過の歩数を確認。走り終わってからその歩数を伝えて「どのように調整するか」を何度も確認しました。「合わない」というのであればその前段階に課題があるのでそこを調整すればいい。実際はマークを置くことができないのですが複数名で確認ができるのであれば試合の時にも調整ができると思います。これをかなりの時間やっていきましたが改善はされていたと思います。もちろん、「何をやっているのかわからない」という選手も複数名いました。普段から全く指導を受けていない選手にとっては「走って跳ぶ」だけでいいと思っているはずです。だから足が合わない。それを改善するための練習ですから。

 

こうやって時間をかけて基礎的なことをやるというのは重要だと思います。何となく「ハードルを跳ぶ」というのではなく、「何のためにやっているのか」を明確に示す。これが積み重なると練習の質もが上がります。本当は1月からやりたかったのですが。目の前で選手の動きを見ているとこちらがやりたいことも浮かんできます。自分自身の感覚ではなくて「力の差がある」という状況の中でそれぞれの選手に必要なことは何かを考えていきます。

 

かなりマニアックな内容になっていますが。次回は26日にやろうと思っています。本当は21日が色々な意味で理想なのですが、所要により鹿児島に行くことになったので(笑)。国体合宿が急遽入ったのでそちらを優先ということで。残ってここでハードル練習会をやれるとまた違った進め方ができるかなと思っていたのですが。任されたことをしっかりとやるというのも重要。合宿ではスプリントとハードルの指導になると思います。ここでまた刺激をもらえたらと思います。

 

分かりにくい内容だと思いますが、興味がある人は図を書いて考えてみてください(笑)。また書きます。


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