kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

曖昧な状況の中で

2020-02-29 | 陸上競技
とにかくよく分からない状態で時間が流れています。木曜日の夜に「3月2日から休校」と言われる。現場は何も分からない中で「休校」と言われても...。

金曜日職場に行っても何も分からないまま。文科省からのきちんとした通達金曜日になってからという話。それを受けて県がどうするかという展開。金曜日はテストを1時間終えて在校生は放課。が、その段階では何一つ生徒に伝えることができない。

防府市は市教育の判断で土日に学校に出して指示を出すという流れになったそうです。こちらの方が対応が圧倒的に早い。いきなり春休みまで登校できないというのとは違う。結局うちは生徒には何も伝えられませんでした。クラスの生徒は私にとっては特別な存在です。この子たちの成長に必要なことは常日頃から言い続けています。嫌われても良いと常に思っています。その都度その都度話をしていきたいのですが。

結局状況も分からない中で伝えられない。何を注意させたら良いのかも伝えられない。もどかしいなと思いながら。

3年生と在校生が会えるのはこの日のみ。卒部式を簡単にやることに。同じ部屋の中にずっといるのはよくないだろうというのもあります。本当に淡々とやるしかないという感じです。会を初めようとした時に10分後に臨時職員会議を開くという放送が入る。マジか...。選手達には「貴方達しか経験できない貴重な卒業になる」という話だけ伝えました。

短距離だけの集まりも本当に少しだけ。前日に在校生には話をしていました。今の3年生は1人だけ。Natが居てくれたからなんとか存続できていたという部分があります。本当に色々なことを我慢させました。嫌な想いを何度も何度もさせました。申し訳ないという気持ちが大きい。

救われたのは陸上競技が「好き」でい続けていてくれたこと。苦しくても前向きに取り組み続けてくれました。考えられないことがたくさんある中でやり続けてくれた。リレーを走りたいと思ってやってきた2年間。上級生と走る機会は一度も得られませんでした。しんどかったと思います。怪我も続き思い通りにできない。

それでも前を向き続けてくれた。この意味は本当に大きい。唯一の3年生として取り組む。自分のことだけではなく下級生への対応も全て1人。中国大会に行かせてあげたかった。色々なことがかみ合わない感じがありました。

そのことをどれだけ下級生が理解しているか。競技に集中することができなかったというしんどさはあったと思います。

本当は3月1日の卒業式後に集まってじっくり話をするつもりでした。それが中途半端な形になる。地元に残るのでまた来て欲しいという話をしています。学校が再開された時にゆっくり話をしようと。この辺りのことはまた書けたら書きます。

臨時の会議を経て正式に3月2日から19日は臨時休業となりました。その後、首相が「各学校の状況に応じて対応しても良い」と言い出しましたが時すでに遅し。先を見ずに場当たり的に発言するのは避けて欲しかった。我々がワーワーいうのとは重みが違います。「要請した」という半分以上「丸投げ」「責任放棄」とも考えられる事を言う。山口県は強烈な保守ですし、「地元」という部分があるのでそれを拒否することは絶対ないと思っています。先を見越して発言してくれていたらもう少し柔軟性がある対応ができているのではないかと感じています。

そして世間的には「部活動をやることは絶対悪」という風潮になっている。親の仇くらいの勢いです。野球の選抜大会に関しては「工夫の余地がある」というような表現をしています。いや、おかしくないか?学校を休校にしておいて「高校野球は特別」というのは矛盾していないか。部活動をやることができないのに19日開幕するのは不可能ではないか。そこはどう受け止めるのか。


必要に応じて身体を動かすことさえ「悪」になるのはどうなのか。私は今回は「部活動」として集まって練習をすることは絶対にしません。万が一それをしてしまうと選手達の活動がこれまで以上に制限されてしまう危険性があるからです。この辺りのことはまた別に書きたいなという気はしていますが。

ショッピングセンターに行くことは批判されない。マスクをせずに電車に乗ることは叩かれない。が、予防を最大限にして何かをしようとするも「おかしい」と言われる。これって本当に「正しい」のでしょうか。もちろん国をあげて「感染拡大を防ぐ」という考え方に反対する気はありません。それが「後手に回っていている」という事実があったとしても「これ以上は」という姿勢は我々も持たないといけないですから。

本当に全てが曖昧な中で進んでいます。憤りはあります。
コメント
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