kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

茨城国体〜ショートハードル〜

2019-10-09 | 陸上競技
3日目。この日は少年女子Bの100mHと少年共通110mHが。krk君は前日の疲れがあったようで前日はかなり早い時間に寝ていたようです。流石にでしょうね。今年はこれまで国体と比べて大きく日程が変更されていました。ショートハードルは4日目にまとめて実施されていたと思うのですが。それによりkrk君は休息が取れずにショートハードルに挑むことに。

朝からかなり寒い。天候も雨予報。どうなるのか分からない状態でした。お願いしてホッカイロを準備してもらうことに。さらにアップジェルを探したりロングTシャツを準備したりと私にできることは最大限に。筋温を保つことが必要。本当に寒かった。少年女子Bに出場するのは中学生でしたからこちらも細心の注意を払って行動をします。

前日にアップに付き合いました。良くも悪くも中学生。潜在能力はすごいなと感じました。そこも踏まえて少しアップには工夫を。以前聞いた時に「しっかりアップをして疲れた」という話があったのでそこも考慮しながら。krk君と話をしている時に「俺、中学時代アップしたことないっす」と言っていました。本当にないのだと思います。アップの必要性を感じていなかったのもあるのだろうなと。そういう部分も含めてアップには工夫を。

軽くジョグをしてから体ほぐしをしたら走れるようですが流石に少ないのだ反発系を少し。これは以前合宿などでやっているので大丈夫。さらにワンステップハードルをハードルなしで実施。股関節周りに刺激を入れてしっかりと身体が動くように。身体能力はかなり高いのでそれを引き出す動きを入れていくことが必要になるかなと。手を替え品を替えアップを。あとは身体が冷えないように工夫をしておきました。

レース自体は走り始める直前から雨が降り出して気温が低い中でのレース。16度くらいだったのでは。寒がっていました。ベスト更新とは行きませんでしたが今の力は出し切れたのではないかなと思っています。「楽しかった」といってくれていたのでこちらとしても役割は果たせたかなと。

まだまだ磨かれていないという印象です。詳しくは書きませんがきちんとした練習を継続していけば全国で戦えるレベルになると思います。まだまだ「中学生」です。本当に必要な部分が足りないかなと。今回、合宿などで取り組んできた「1台目までの入り」に関しては良く出来たかなと感じています。これから先の伸び代はすごい。

同時展開でkrk君の110mH。とても1人では2人の対応ができないのでogw先生に手伝ってもらいました。総務の仕事がありながら申し訳ないところですが頼らざるを得ない。100mHを見て戻ってきた時にハードルを越えていました。いや、ピッチが遅い。そう思って話を聞くと「軽く跳んだだけ」とのこと。普通に走っている割には遅かったのですが速い(笑)。疲れもあると思いますが感じ的には良いかなと。

この時もかなり寒い。コートを持ってきて召集後に着ておくように指示。雨も降っていますしとにかく寒さ対策をしなけらばいけないなと考えていました。招集所からスタート地点に行く途中に「動いておくように!」と声をかけると「踊っておきます!」との返事(笑)。安心しました。こういう部分はかなり敏感に感じ取ってくれているのかなと。パフォーマンスに影響する部分ですからね。

レース自体は本当に寒かった。スタート少し遅れましたがそこから追い上げる。本人曰く「9台目の所で大丈夫と思った」とのこと。ハイスピードなレースで周りを気にする余裕がある。寒い中で13秒73の県記録更新。やはり強い。レースの流れがきちんといけば十分戦える。そう感じるレースでした。

それでもまだ改善できる部分がある。リードアームで抑えることとハードルインターバルの走り。決勝前のアップではその辺りのことを本人と確認しながら。やりたい動きと本人の感覚のすり合わせを。最後の部分で「やりたいこと」があるということだったのでその前段階で必要だと感じることを。アップの部分で「タンブリング」を。これはヨンパのアップの時もやっています。エアーのワンステップハードルとタンブリングをやると走りの感覚が良くなるようです。タンブリングはハードルに必要な部分だと思っています。

実際にハードルを越える。その時に意識する部分を作りました。走り自体が大きな部分があるのでそれをショートハードル用に変えておかなければいけません。予選前は時間が確保できませんでした。ヨンパの走りからきちんと切り替える時間が足りなかったなと感じていました。ヨンパとショートハードルのどちらでも勝負できる選手はいません。特殊な選手ということになります。ヨンパを前半13歩で行くのですからショートハードルのインターバルは狭すぎる。感覚を別物にしておく必要があると考えていました。

タンブリングのイメージを持って一気に降りてくる。「タタを速く」と言いますがこれは感覚的な話なので文字で示すのはなかなか難しいのですが。抜き足が遅れると走りのリズムが遅くなります。更に抜き足が開くと走りに繋がりません。ずっとその手の部分の練習を続けていました。感覚的に合う部分もあったのだと思います。何本かやる中でかなり動きにキレが出できました。これならいけるんじゃないかなという手応えも。

実際のレース、「勝てるんじゃないか」という期待がありました。上位選手はIHでも1.2位になっています。そこと戦えるかどうかは分かりませんが何かやってくれるのではないかなという期待をさせてくれました。スタートがいつもと比べるとかなり良い。先行されている選手に少しずつ追いついていきます。スムーズなハードリングでした。走りもしっかり刻める。良い走りができていました。10台目を越えてから一気に追い込む。追い風参考ながら13秒49!見事3位入賞でした。サブ種目というのもありますがそれでも十分戦えるというのが実証されました。kd先生もガッツポーズで喜んでくれていました。krk君の活躍もkd先生の喜ぶ姿も私にとっては特別です。本当に嬉しく感じました。

表彰式を終えてkd先生とkrk君が写真撮影。kd先生は照れていましたがここは半ば強引に。メダルを2つ獲得しています。kd先生の首に銀メダルを掛けて撮影。2人とも良い表情でした。ありがたいことに私もkrk君と一緒に撮影させてもらいました。私は国体で関わってきただけなのですが。「ハードルでここまで来れたのは先生のお陰です」と保護者から言ってもらえました。ありがたいことです。

その場にいたコーチ陣も一緒にという事で。




貴重な写真を撮ることができたなと思っています。なかなかできる経験ではないので本当にありがたいなと感じています。

前の記事にも書きましたが私が何かできたかは分かりません。必要とされていることができたかどうか。コーチとしてきちんと関われたか。明確な答えがあるわけではありません。なにができたのか分からない。それでもこうやってみんなで笑顔で写真が撮れたというのは意味のあることだと思います。

かなりの疲労感でした。心地よい疲労なのか心身共に疲れ果てたのか。ここも疲れ過ぎてよく分からない感覚でした。

また書けたら書きます。多分。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする