酢豚のひとりごと

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『ラブ&ピース』

2015-07-02 18:54:13 | 映画


「ラブ&ピース」

監督・脚本:園子温
出演:長谷川博己/麻生久美子/渋川清彦/奥野瑛太/マキタスポーツ/深水元基/手塚とおる/松田美由紀
【声の出演】星野源/中川翔子/犬山イヌコ/大谷育江/西田敏行

宣伝で誰かが園子温の最高傑作なんて書いたけど、残念ながらそれはない。
主演は長谷川博己で『地獄でなぜ悪い』でも一緒だった。想像だが、鬼才・園監督と映画大好き人間でマニアックな長谷川博己がこんな映画も撮れるよ、こんなことも出来るよといった軽いノリで出来上がったという感じ。恋愛、いじめ、バンド、怪獣、人形や小動物を使ったファンタジーなどなんでもある。
監督は家族で安心して見られると言っていたようだがそのとおり。でも全く毒がないのはやはりさびしい。

世間からも会社からも疎外されていた主人公・鈴木良一(長谷川博己)は、ある日デパートの屋上で売られていた小さなミドリガメを買う。しかし会社でのいじめに耐えられずカメをトイレに流してしまう。離れ離れになったが、主人公の夢がふくらむと、手放したカメも一緒に巨大化。そして大きくなりすぎたカメが消えた時、夢も・・・。

楽曲はそれぞれ耳に残る。『地獄でなぜ悪い』のハミガキCMの歌が流れたのは笑えた。

俳優では主役の長谷川博己はもちろんだが、ちょい役でも存在感のある手塚とおる、声だけの出演だが、猫の声の犬山イヌコが印象に残った。

園監督の作品であり観客は大人ばかりだった。でもこの映画、小学生高学年ぐらいが見たら大受けしそう。封切り直後で30~40人しか入っていないことを考えると、観客のターゲットを転換してみた方がよさそうだが・・・。

園子温監督作品は現在ヒットしている『新宿スワン』が上映中。また長谷川博己も近日公開の映画『この国の空』と『進撃の巨人』に出演。二人とも大活躍である。



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