酢豚のひとりごと

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東洋大学通信・夏期スクーリング

2006-08-18 18:45:40 | 東洋大学
大学の夏期スクーリングで、3日間の集中講義を受けた。課目は「仏語圏文学文化と日本」簡単に言えばフランス文学史である。
「文化」という言葉で学生の興味をひくことと、教授側にも内容に一味加えてもらおうと言うことだろう。学生数減少時代に入った、大学側の苦労が垣間見える。

ボードレールやランボーの詩・サン=テグジュぺリやカミュの小説など、対象は幅広い。普段、手を出さないものに目を向ける機会が出来るのが授業の魅力である。

予習で読んだカミュの『異邦人』が面白かった。自分の意のままに生きているだけで、いつか世間から排除されていく青年。彼はその不条理を認識することで、幸せな気分で死に対峙できる境地にまで至る。全面的に主人公ムルソーに共感できるわけではないが、結構感情移入ができる。今までカミュ=哲学的と食わず嫌いしてきたことを反省。
残念なことに授業では、同じカミュの『シーシュポスの神話』の方が題材になって予習の効果はなかったが・・・。

もうひとつスライドで見た『星の王子さま』の作者サン=テグジュぺリの顔が、日産のカルロス・ゴーン(ちょっとミスタービーンにも)似ているのも、面白い発見だった。



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