「チェーホフ?!哀しいテーマに関する滑稽な論考」 東京芸術劇場小ホール1
作・演出:タニノクロウ ドラマトゥルク:鴻 英良 出演:篠井英介・毬谷友子・手塚とおる・蘭妖子・マメ山田
タニノクロウさんまたやってくれました。いつものことだが、真面目に出てゆくと、肩透かしをくう。
今回もチェーホフというから、「かもめ」とか「桜の園」をアレンジしたものかと想像していたら、似ても似つかないメルヘン。マリオネットや影絵劇の雰囲気に近いかもしれない。
子供がいくつもの幕を開けて中に入っていくと、そこは魔女 (これも篠井さんの役名でわかったのだが) の不思議な世界。
チェーホフに詳しくないから、つながりがあるのかないのかは全く分からず。つながりあったとしても、タニノさんの頭の中だけ??
美しい舞台美術と親しみやすい生演奏に聞きほれているうちに、一時間二十分の舞台はあっという間に終わった。
魔女から子供へ何度か「人間とはなんですか」という問いかけがされるが、この言葉が芝居のキーワードなのかもしれない。
一つ気になったのは、他と比べて観客の年齢層が高いこと。
いろいろイメージがふくらませられる若い人や子供に、こういう芝居は見て欲しいなあ~!
なお帰りに、劇場入り口にこの作品に関する意図が書かれた小冊子が置いてあるので、持ち帰るのをお忘れなく。
公演は2月13日(日)まで
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