曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

クロセセリの羽化

2016年07月07日 | 日記

今日の花

道路わきの空き家の庭木にこの風蘭は咲いていました。匂いが良くて清楚な姿も美しい花です。我が家の庭にもとも思いますが近所にあるのでそれで良しとしましょう。風蘭は主なしとて今年も咲きぬ

 


 今回クロセセリの蛹がたくさんあるので一度くらいは羽化の瞬間を見たいと思います。6日の夜遅くに蝶小屋へ入ってみると次に羽化しそうな蛹が間もなくと言った様子をしています。いくら私が好きでも蝶小屋の中で夜を明かすのは御免です。今夜だけとカミさんに断わって蛹の付いたミョウガを家の中に持ち込みテーブルの上に置いて眺めていました。0時を過ぎて7日になりました。朝までには羽化するはずですが朝まで付き合うと次の日がきついので羽化の瞬間はカメラに任せて寝ることにしました。カメラにインターバルタイマーをセットして私は寝ました。途中経過が気になるので夜中の4時に一度起きるため目覚まし時計をセットしましたがそれが失敗でした。3時にすべきだったのです。実際のクロセセリの羽化は3時ちょうどに始まっていたのです。でもカメラは律儀に一定間隔で写真を撮り続けていましたのでおおよそのことは分かりました。オートフォーカスにして以前失敗したことがあるので今回は固定焦点で撮りました。すると羽化して出てきた蝶にピントが合わずいい写真が撮れませんでした。蛹の位置とカメラの位置ともセットが難しかったので仕方のないところもあります。要するにカメラに任せて寝ようという魂胆がだめだとはよく分りました。

 


クロセセリの羽化の瞬間

枚数が多いですがお付き合い下さい。 

ここまでは自動撮影です。

4時に私が起きてきました。

 

そして 朝です。 

朝起きてみると蛹の抜け殻の上に蝶がいないのです。3時の羽化ですから朝にはまだ蛹の上にいると思っていたのですが家の中で何処かへ飛んで行ってしまいました。普通なら明るい窓の方へ飛んで行きますのでその辺にいるはずなのですが見つかりません。最悪の場合は何かの間に落ちて這いだせない状態になっている場合があります。今までにはそうなって死んだ蝶もいます。一旦諦めて仕事に出かけましたが9時ごろ帰ってみると窓のカーテンにとまっているのが見つかりました。

生まれたのは少し大型の雌でした。いい子いい子とばかりに手に包んで蝶小屋へ帰しました。蝶小屋の戸を少し開けて中に放したのですがそこで面白い光景を見ました。

メスが小屋の中を真っ直ぐに飛んで行くと下の草むらにいた昨日生まれたオスがすかさず飛び立ってメスの後を追い始めたのです。一瞬のことでしたがオスはメスの飛ぶのを視覚的に見つけて飛び立ったのでしょうか? それとも何か匂いを感じたのでしょうか。この日から、先に生まれたヒメジャノメと同様にクロセセリのオスは常にメスの後を追いまわすようになりました。

 

 

 

 


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