曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

珍しい果物 ホワイトサポテ(White Sapote)

2019年07月18日 | 日記

今日の花

カサブランカ  オランダで作られた百合の名花です。日本原産の山百合がベースになっているがかなり大きな花で百合独特の香りがきつい品種です。ある方にジャカランダの苗を上げて代わりにこの花をもらってきました。カサブランカと言ったら百合ではなく映画を思い出すような方は古いですね。私と同じです。

 


 最近続いた蝶の話はお休みして、今日は美味しいお話です。我が家は柑橘の栽培農家ですが、いろいろ珍しい果物の木が畑に植えてあります。今日はその果物の一つ、ホワイトサポテについてのお話です。我が家の前の道を隔てて一番よく見える所に植えてありますが、今まで実がなったことはありませんでした。今年の冬が暖冬だったのが良かったのか、5月の連休頃から実がなっていることに気が付きました。そのころすでにピンポン玉くらいの大きさがありましたので秋に咲いた花が実って暖かい冬を越したのだと思います。木を植えてもう10年以上経ちますが果実を見たのは初めてです。いつ食べられるかと楽しみに待っていたのですが、最近気を付けて見ると、なっていた実がだんだん姿を消すのです。下に落ちた形跡もないので不思議に思っていました。ところが数日前に始めて道路に落下しているホワイトサポテの実を見つけました。実が熟すると落下する性質があるのかもしれませんが、今までに沢山の実が無くなっているのに地面に落ちていたのは初めてのことです。もしかしたら少し熟したものはみんな鳥が食べてしまったのかもしれません。残念なことです。

最初にホワイトサポテについてお話ししたほうが良いかもしれません。ホワイトサポテはアメリカ大陸原産ですが、やや暖かいところを好みます。メキシコからUSAの南部にかけてに生えている果物の木です。果実は熟れていない青柿のようですが熟すると少し黄色みを帯びてきます、柿のように赤くはなりませ。果実を横に切って果肉をスプーンですくって食べますがとても柔らかくて甘みの強い果物です。食感としてはチェリモヤに似ています。果肉は白くてとても柔らかいので森のアイスクリームとも言われるそうです。ただ熟すると日持ちが悪いので一般の果物店での販売は無理なようです。今年は沢山なっていたので多くの人に試食用として差し上げられると思っていたのですが、今木を見上げても大きな実はほとんどなくなってしまったようです。でも今年の春に咲いた花からできた小さな実がまだなっていますので11月頃にはまた食べられるかもしれません。ネットで販売しているホワイトサポテの価格を見るとずいぶん高いですね。

今度実がとれたら凍らせてシャーベットにして食べてみたいと思います。

余談ですが、ホワイトサポテはミカン科の植物です。5枚の葉が一つになっていてモミジの葉を大きくしたような形で柑橘の葉とはまったく似ていません。それでも新芽にはアゲハチョウがやって来て卵を産み付けます。でも同じミカン科の植物でも少し縁が遠いのでしょうアゲハチョウは育ちません。

 


ホワイトサポテの果実

 

食べた跡が汚いようですが、種が4個ありました。

 

木になっている所です。

木の様子です。

ホワイトサポテの花

どう見てもミカン科の植物には見えませんが、アゲハのお母さんが間違えて卵を産むのですからミカン科なのでしょうね。

 

 


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