曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

夏のアサギマダラを見に嵩山へ

2021年08月15日 | 日記

今日の花と蝶

クサギの花とモンキアゲハ    今山に入ると白いクサギの花があちこちで見られます。特別美しい花とも言えませんが、アゲハチョウの仲間はこの花が大好きです。特に黒系のアゲハが良く集まっているのを見かけます。

 


 旅をする蝶としてよく知られているアサギマダラは一般的に暑い夏の間は涼しい北国へ行き、寒い冬には西南諸島や台湾などの南国で過ごすと言われています。したがって春には北国を目指して北上してゆくアサギマダラを人里で見かけますし、秋には北国を立って南を目指して旅をしているアサギマダラが人里で見られるようになります。こうした旅をする蝶の羽にマーキングをして、いつ・どこを出発したアサギマダラが途中あちこちに寄りながら・どのような経路を通って・どこまで南下したか・そのたびに要した日数はどれくらいかかったかなどのデータを求めて全国各地でマーキングファンが協力し合っています。私も及ばずながらマーキングファンの一員として、春と秋には移動途中のアサギマダラの再捕獲を頑張っています。真夏と真冬にはアサギマダラの大きな移動はあまりないのでマーキング調査にとっては暇な時期ですが、今年は夏に北国へ行かなかった残留組のアサギマダラのことを少し調べてみようかと、我が家の裏山の嵩山の頂上付近の調査をしています。近いので毎日でも行けばよいのですがそれほど暇でもないので、一週間に一度の割合で山頂に通っています。前回が8月7日だったので昨日行きたかったのですがひどい豪雨で蝶の観察どころではありませんでした。今朝雨が上がったので山頂に登ってアサギマダラを探しましたが雨上がりで何も飛んでいませんでした。でも、先週山頂の近くに持って行った鉢植えのイケマにはもう卵が5個産み付けられていました。姿は見えずともメスのアサギマダラはちゃんと産卵しているのですね。フジバカマの苗が余っていたので山頂近くにも植えようと考えていたのですが、夏になってずっと乾燥が続いていたので植え付けができなかったのです。この数日しっかり雨が降ったので山頂の駐車場の傍に空き地があったので今日フジバカマを植えてみました。アサギマダラが秋に南下するとき高い所を飛ぶのなら山頂の駐車場にあるフジバカマを見つけたらきっとたくさんのアサギマダラが集まってくるかもしれません。何の効果もないかもしれませんけどね。植えたフジバカマの苗をイノシシに掘り返されないよう守らねばなりません。それで日暮れ前にイノシシ柵を作りにもう一度行きました。山頂からの帰り道にイノシシ3頭と出会いました。夕方にはもう活動を始めているようです。

 


フジバカマの苗を植えました。

柵で囲っておかないとめちゃめちゃにされるかもしれません。

 

いつもの展望台まで山道を歩きます。林の中でアサギマダラに会えるといいのですが。

一週間前に山道の傍に鉢植えのイケマをためしに置きました。

今日見るとこの小さなイケマにアサギマダラの卵が5個産み付けられていました。

雨上がりで濡れたヒヨドリバナにはアサギマダラは来ていませんでした。

普段この辺りではよく見かけるのですが、今日はアサギマダラは林の中にもいませんでした。

 

林を抜けると展望台へ出ます。

雨上がりの嵩山からの眺め

 

夕方イノシシ柵を作りにもう一度来て、帰り道子供のイノシシに出会いました。

 

子供のイノシシの食事風景