もっと早くから研究しておけば全国制覇だったかもしれない。
私が札幌で在宅専門薬局を立ち上げたのは2008年の秋だったと思う。
この話はブログで何度か紹介している。
”便利なベンリー薬局“である。
その時に大手調剤チェーンの在宅担当者が面会を求めてきた。
私がやっている在宅の仕組みを教えて欲しいである。
もちろん何でも教えてやった。
あれから15年ほどが経過した。
やっと大手調剤チェーンが在宅に目覚めたようだ。
すでに在宅の拠点を全国に作った会社もある。
その拠点にはISO9001を取得させ、外部からの調剤業務受け入れ態勢を整えている。
調剤の外部委託が認められた時に、外部からの受け入れも”やってます”アピールである。
他にも在宅の営業拠点を作ると宣言して在宅特化型店舗の出店を急ぐ会社もある。
もちろんドラッグストアも在宅に向けて動き出した。
強みは何と言っても物販があることだ。
特に高齢者施設は宝の山ではないだろうか。
買い物がしたくても介護者頼みで自由に出かけられない。
閉じ込められた環境である。
そして、ついに15年前の会社も本格的に動き出すようだ。
全国のエリアごとに地域連携営業担当者を設置し、現場での在宅の営業や教育を担当するらしい。
さらに薬局も「在宅調剤センター」を設け、一括した調剤業務の効率化を図ると思われる。
この「在宅調剤センター」が、後々の調剤外部委託センターになると思われる。
まさに、電子処方箋と調剤外部委託、オンライン服薬指導、ラストワンマイルの複合型薬局につながる。
そろそろ私の未来予測が現実化しつつある。
それが、くどいようだが”薬局マーケティング第3世代”である。
やっと第2世代の「在宅」が見えてきた。
出遅れることなかれ。
ただ次に来る第3世代の「オンライン」への準備を忘れることなかれである。
必ず来る。
うそだと思ったらうそかもしれない。