医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

はっきり言って

2016-05-21 05:15:19 | 薬局
キャッシュフローに要注意!

いつも思うがこの業界は価格が決まっていないにもかかわらず、意外に平気で医薬品の購入が行われている。
今の段階で4月からの医薬品の納入価格は決まっていない。
医薬品卸は何だかんだと理由を述べて価格を決めようとしない。
確かに、製薬メーカーの仕切価政策やリベート体系が多少未定もあるかもしれない。
それにしても価格を出してこないのは、実は他の医薬品卸の様子見が多い。
自社が一番で出すことを避けている。
その結果、薬価から10%を少し超える値引で仮納品として届けられる。
これに消費税が上乗せられると実際の薬価差益は2~3%くらいになる。
中には8.5%引きなる価格も見受けられた。
これだと薬価差益は0.5%しかないことになる。

医薬品卸の決算報告が出揃った。
先期はどの医薬品卸も増収増益となっている。
特にC型肝炎を扱った医薬品卸の成績は良好である。
その反動なのか今期はC型肝炎の影響で売上ダウンの計画も出ている。
もちろん営業利益も厳しい予想となる。
また、消費税の関係もあり微妙ではあるが来年も薬価改定があるかもしれない。
それを踏まえて製薬メーカーの仕切価引き上げも見られるそうだ。
要は、今期は価格交渉が難局に乗り上げる事が予想される。

納入価が決まらないと未妥結減算に引っ掛かる。
少なくとも9月までには決着しなければならない。
問題は納入価が決まっていない間の支払いがどうなるのかである。
例えば、ある会社では全店舗のひと月の医薬品購入が薬価ベースで1億円だったとする。
これを薬価の83%で購入していた。(実際じゃないよ)
そうすると8,300万円になり、消費税が8%上乗せになって8,964万円の支払いが生じる。
それが仮納入とやらで納入価が88%で納められていたらどうなるのか。
特に価格を決めた覚えはない。
医薬品卸が勝手に仮納入価として請求してきたものだ。
そうなると8,800万円のお買い上げが仮とはいえ発生している。
これの消費税が加わると9,504万円の支払いが生じてしまう。
本来なら8,964万円の予定が9,504万円に、いつの間にかなっている。
その差額は540万円である。

実は仮納品でもいいが支払いは仮払いにしないとお金が無くなってしまう。
毎月540万円もの仮払いが生じる可能性がある。
価格が決まらないとキャッシュがどんどん減っていく。
「なんか変だな?」などと言っている場合じゃない。

仮納品でも何でもいいが支払いは買い手側の仮支払いを考えておかないと痛い目にある。
「社長、今月は社員の給料分が不足です」とならないようにして欲しい。

自分で言うのもおかしな話だが、昨日のHSEセミナーも盛り上がった。
各講師の持ち時間が2時間だが質問が多く足りない。
さらに名刺交換で質問するから長蛇の列が…(どんだけ参加者がいるんだ?)

薬局経営に関する本当の意味でのセミナーは当社の企画だけと自負している。
そして、昨日の内容のまとめを今作成し9時から45分間で総括する。
はっきり言って眠い…zzz
はっきり言って頑張っている。




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