医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

過ぎたるは

2017-10-02 06:25:23 | 薬局
何を言っても…と諦めてはいけない。

政治が動いている。
まさかの政党解散が起きた。
受ける側は意外に冷静で"さらさらありません"と突き放している。
焦っているのは梯子がなくなった候補者だ。
どうなるのか予断を許さない。
この結果次第では今後の社会保障制度の行くえも変わる。

日本薬剤師会が「敷地内薬局」への反対を頑なに推し進めている間に、大手調剤チェーンは着実に場所取りが進んでいる。
滋賀医大病院前には大手と準大手が陣取った。
土岐市立総合病院でも大手に決まった。
反対だけのシュプレヒコールでは意味をなさない。
病院にとってどこに薬局が出来るのかは問題じゃない。
どれだけ患者にとって利便性がいいかにかかっている。

病院の薬剤師の確保は厳しい。
なぜなら薬剤師の給与面での待遇はけして良くはない。
憧れた病院を希望しても現実の生活は厳しい。
ある程度の豊かさを求めると薬局の方が魅力的だ。

病院の薬剤師は外来処方が75枚に薬剤師1人の配置となっている。
これがより少なくなると薬剤師の確保に余裕が出る。
医薬分業は病院にとってもありがたい。
その時に問題となるのが、分業した際に起きる患者の不便性である。
何と言っても雨にも風にもさらされない院内で薬をもらうのが一番だ。
そこを配慮して分業を考えると、より近場に薬局があったらと思うのは当たり前だ。

病院は建てかえの時期に入っている。
これからも多くの病院が敷地内薬局の検討に入るだろう。

経済産業省が29日発表した8月の商業動態統計(速報)によると、ドラッグストアの調剤医薬品の売上高は前年同月比5.8%増の315億3500万円だったそうだ。
確実に伸ばしている。
単純ではないと思うが、処方単価が同じとすると患者数が5.8%も増えていることになる。
患者が毎日100人来ている薬局の患者が106人になっている計算になる。
毎日だ。
6人も増えている。
自分の薬局と比べて欲しい。
これを脅威と感じない方がおかしい。
因みに、ドラッグストアの総販売額は5,169億1,300万円で、5.6%増加した。
このうちOTC医薬品は731億300万円と4.4%増加で、健康食品は179億円と2.1%増えた。
という事は調剤が売上をけん引している。
昨日の日経新聞の記事に「スギHD純利益17%増」の見出しと、その横に「3~8月、調剤部門伸びる」とサブタイトルが書かれている。
これ脅威である。





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コメント (2)
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