医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

探せない

2017-10-31 06:24:35 | 薬局
薬剤師がいない。

中小薬局にとって薬剤師の確保は喫緊の課題である。
何と言っても大手調剤チェーンとドラッグストアに新卒薬剤師が集中している。
あるメディアがアンケート調査から内定者の数を伝えている。

それによるとアインHD(320人)、総合メディカル(220人)、マツモトキヨシHD(216人)、クオール(200人)、ツルハHD(180人)、ココカラファイン(140人)、メディカルシステムネットワーク(105人)、ファーマライズHD(50人)だそうだ。
これらを合計すると1,431人にもなる。
この他にも日本調剤やスギHD、ウエルシアなどが控えている。
上記の会社は非公開だそうだ。
ある筋からの情報ではウエルシアは400人を超えるらしい。
もちろん日本調剤もスギHDも200~300人は堅い。
となると、この10数社だけでも新卒薬剤師の2,500人以上が流れている。

今年の新卒薬剤師は7,052人しかいない。
来年も同じ程度だとして、上記内定者の85%が国家試験に合格したとすると、約3割が大手調剤チェーンに行ってしまう。
これはかなりの奪い合いになっている。
ここ数年はドラッグストアが待遇面でかなり有利な条件を提示しているようだ。
今も続いていると思われるが、ある大手ドラッグストアでは新卒初任給が年収600万円、翌年は650万円にもなるらしい。
ただ3年以降はどうなるのかは分からない。

これだけ大量に採用すると薬剤師があふれる心配もある。
でも”安心してください“、あふれる前に退職も多い。
それ故に薬剤師の平均年齢は比較的若い。

採用するにあたり気になるのが給与である。
さすがに薬剤師の給与は頭打ちになってきている。
地方都市では既に40歳700万円は出せない。
600万円からの交渉になっている。
しかも管理が条件となる。
それだけ薬局の収益が下がっているってことらしい。

給与が安いと言うと病院などは高給とは言えない。
憧れて病院に就職したが、重くのしかかる奨学金の返済から調剤薬局に流れる。
何と言っても大学を卒業したてで、既に1,000万円前後の借金を抱えていたら将来が不安になる。

薬剤師の採用が難しいからと言って薬局の売却など考えるな。
それは最後の手段ではない、
ただの現実逃避にしか映らない。
最後までやり続けることが大事じゃないだろうか。

先ずは、努力あるのみ。
必ず道は必ず拓ける。






目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする