医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

ひと安心

2015-09-19 05:47:53 | 薬局
やっぱり違うよな。

薬局は医療提供施設になり得るのか。
2006年の医療法改正によって「調剤を実施する薬局」が医療提供施設として位置付けられた。
これが良かったのかどうかには疑問が残る。
こんな事を言ってはいけないかもしれないが、ドラッグストアも処方せんを扱っていると医療提供施設になる。
ちょっと違和感を感じる。
最近では食品や弁当、酒類なども置いている。
野菜・果物、鮮魚、精肉などの生鮮3品が無いだけでスーパーと変わらない。
確かに、調剤部分は分かれているのかもしれないが、その区分は曖昧だ。
何か医療に貢献する姿勢が見えてこない。
商売の一環としか…。
これでも医療提供施設だと国民が認めてくるのだろうか。

相変わらず「調剤を実施する薬局」のM&Aが盛んに行われている。
大手調剤チェーンの成長は既存店ではない。
M&Aによる吸収が成長の要因となっている。
比較的地方都市で頑張っていた企業が突如として大手に吸収される。
その吸収された会社の社長と話をしたこともある。
ほとんどが例外なく素晴らしいことを語っていた。
地域への貢献や薬剤師の研修などにも力を入れているなどと言っていた。
社員のためにとも強調されてもいた。
それにもかかわらず売る時はあっさりしたものだ。
地域への貢献はどうなるのか。
会社が変わると社員の処遇はどうなるのか。
社員のためになるのか。

どうも利益が出ていないから売るわけではないようだ。
赤字の企業を買うほど大手にも余裕はない。
では、なぜ売ってしまうのか。
今が売り時だからじゃないのか。
薬局が商品化している。

医療法で定めている医療提供施設とは公器としての意味合いがあると思う。
医療機関のM&Aは少ない。
儲かっているから施設を売るなどもない。
継続が難しくなって、地域には必要性がある場合にM&A という形で残すパターンじゃないだろうか。

医薬分業は大きな曲がり角に入っている。
そんな中で理念なき経営は売り逃げの形で終わらせるのだろうか。
こんな事がまかり通る業界は長続きしない。

自分だけ、一族だけでは悲しい。

昨日で、4月から始まった「薬局経営研究会」の第1クールが終了した。
お陰様で、参加者の評価は高い。
今回の改定を乗り切るためには10月、11月のセミナーでは間に合わないと考えての企画だった。
正直なところ正解だったと感じている。
10月から第2クールが始まる。
ちょっと自分的にはきついが頑張ろう!

これから東京に帰ろう。
地下鉄のホームにて。



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