医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

これが現実…?

2014-07-28 06:04:20 | 薬局
知らない世界があるものだ。

「くすりの適正使用協議会」って知っているだろうか。
この協議会には申し訳ないがあまり興味がない。
ただ、ここがニュースリリースした内容が気になる。

今年の6月に全国の一般成人男女900名を対象にした「くすりに対する知識と意識に関する調査」(インターネット調査)を実施している。
それによると「ジェネリック医薬品とOTC医薬品は同じである」との質問に61%の人が「分からない」と答えている。
さらに「同じ」と答えた人が18%もいた。
合わせると79%にもなる。
もしこれが事実だとすると薬局で薬剤師は何を「懇切丁寧」に説明していたのか。
なぜ「懇切丁寧」としたのは、今回の一般名処方に対する薬剤師の役割として、中医協で出てきた言葉である。
それはそれとして、ジェネリックが分からないのかOTCと言う言葉を知らないのか。
きっと投薬時にはジェネリックについて説明しているはずである。
薬剤師が一方的に話をして、患者の理解度など無視しているって事なのか。
これは明らかに薬剤師会としての責任の重さを感じてしまう。

次に「薬局・ドラッグストア等で処方せんなしで購入できる一般用医薬品では第1類医薬品より第3類医薬品の方が、副作用などに注意して使用する必要がある」との問いかけに答えは51%が「分からない」、30%が「正しい」としている。
これも合わせると81%が理解していないことになる。
副作用は第3類医薬品の方が強いと考えている人が3割もいる。
薬剤師より登録販売者の方が責任ある仕事をしているとでも言うのだろうか。
登録販売者の責任が薄いとか濃いとかの問題じゃない。
これも驚きである。
ここにも薬剤師の姿が見えてこない感じがする。

さらに、「健康食品やサプリメントは、医薬品に含まれる」との質問には、「分からない」が22%、「含まれる」とした人が6%となっている。
これも危ない。
明らかに健康食品やサプリメントが医薬品の様な宣伝をしていることを示していると思われる。
いつもブログに書いているが、ご丁寧に血圧や血糖値が改善したかのようなグラフまで掲載した広告もある。
サンプル数を見てちょっと信じられない数に驚かされる。
これも薬の番人として薬剤師が黙っちゃいられない。
となるのではないだろうか。

この他にもあるが何か間違っている。
「自分が病院で処方された薬を、家族が同じ様な症状の時に飲ませてはいけない」に関して、「知っており、その理由も説明できる」(50%)、「知ってはいるが、理由までは説明できない」(37%)、「知らない」が13%となっている。
実際に譲渡したことがあると答えた人は「よくする」、「時々する」、「一度はしたことがある」を合わせると41%になった。
「錠剤やカプセル剤などの内服薬を、お茶やコーヒー、お酒と飲んではいけない」の質問には、「知っており、その理由も説明できる」(39%)、「知っているが、理由までは説明できない」(44%)、「知らない」(17%)である。
ここでもお茶やコーヒー、お酒で飲んだ経験がある人は57%にもなる。

話を聞かない患者がいけないのか。
分かりやすい話が出来ない薬剤師が多いのか。
困ったものだ。




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