医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

老人と妻

2014-07-19 06:01:00 | 薬局
これでも外来で来ると思う。

2013年の国民生活基礎調査によると介護が必要な65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、介護する人も65歳以上である「老々介護」の世帯割合が51.2%に達した。
前回の2010年調査から5.3ポイントの増加となる。
介護を担う人については、同居する家族61.6%で前回より2.5ポイント下がったが、「老々介護」が最も多い。
次が介護事業者の14.8%、別居の家族が9.6%となっている。
驚くのはともに75歳以上と言う世帯は、前回調査より3.5ポイント増え、29.0%になっている。
最も多い同居家族の内訳は配偶者が42.5%、子供が35.4%、子供の配偶者が18.2%となっている。
男女別では圧倒的に女性が多く約7割を占める。
介護が必要となった原因のトップは脳卒中で、認知症、高齢による衰弱が続いている。

団塊の世代(1947~49)が75歳以上となる2025年には、65歳以上の高齢者人口は3,657万人になると予想されている。
高齢化率は30%を超える。
こうなると高齢者だけの夫婦や一人暮らしも急増すると予想できる。

病院通いも大きく変わる。
ご主人が元気なうちは奥さんを車に乗せて通って来るが、残念ながら男性の方が早く衰弱する傾向がある。
となるとちょっと遠方の病院には行けなくなる。
そうなると近所の診療所に通うようになるが、それすらも大変になると…どうなる。
「通院が困難な」となるのではないだろうか。

この場合の「自宅」には2つある。
1つは、住み慣れた戸宅がある。
何となく古いたたずまいに老夫婦が仲良く暮らしている。
どちらかがどちらかを介護しながら。
もう1つは高齢者住宅である。
所得に応じて特別養護老人ホームや、ケアハウス、特定施設、サービス付き高齢者向け住宅など様々である。
それぞれがどんなサービスを提供し、医療機関がどの様にかかわっているのか理解が必要となる。
薬局も関わらないと「通院が困難な」患者が増えるからだ。

全国の世帯総数は13年度6月時点で5,011万2千世帯もある。
このうち65歳以上の高齢者だけか高齢者と18歳未満の子供だけの「高齢者世帯」が過去最高の1,161万4千世帯もあり、世帯総数の4分の1を占める。
65歳以上の人が1人でもいる世帯は2,242万世帯で半分近くを占める。
これはあくまでも全国の世帯から約30万世帯を無作為抽出した結果の推計である。

さて、今から何をしなければならないのだろうか。

我が家も88歳の老婆を見てくれているのは配偶者の妻である。
頭が下がる。




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