医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

いざとなると…逃げ腰

2014-07-05 06:21:19 | 薬局
いざと言う時に…。

もし目の前で人が倒れてしまったらどうしますか。
正直なところ私は何もできない様な気がします。
そこで大事なことは、日ごろからCRP(心肺蘇生)についての知識です。
CRPとは心臓や呼吸が停止してしまった人に対する胸骨圧迫(心臓マッサージ)や人工呼吸などの脳のダメージを最小限に抑える方法です。
心臓が止まってしまった人に2分後までにCRPなどの救命処置を行った場合、50%の救命効果が期待できます。
救急車などが駆けつけてくる平均的な時間は8分だそうですが、8分経過すると救命の可能性は15%に下がってしまいます。
いかに早急な処置が大切か分かります。

日本国内で突然死で亡くなる人は1年間で約6万人もいます。
毎日160人の方がどこかでお亡くなりになっていることになります。
さらに突然死が最も多いのは自宅が68%となっています。
家族の初期対応が大切になります。

そこで登場するのがAED(自動体外式除細動器)です。
かつては医療従事者しか使えませんでしたが、2004年7月から一般的に使用できるようになりました。
もちろん誰でもが勝手に使えるようなものではありません。
最寄りの消防署などに問い合わせると、無料で救命講座を行ってくれます。
実際にAEDの使い方など実践してくれます。
薬局のスタッフは全員受講したいですね。
受講すると受講証明書がもらえます。
既に、AEDは全国で30万台も普及しているそうです。

知り合いの会社では何店舗かの薬局にAEDを設置したそうです。
この話題が地元新聞に取り上げられ思わぬ宣伝効果になりました。
その記事のインタビューで「今後、AEDを設置する薬局は増やしていきますか」との質問に、思わず「増やしていきます」と答えたそうです。
その結果、10数店舗全店にAEDの設置をしたとか。
多くの税金を払うより地域のためになるのだから素晴らしいことだと思います。

調剤報酬は医療保険から支払われています。
医療保険は税金で賄われています。
税金は国民のために使われるべきだと思います。
もちろん国民にいいサービスを提供する対価としての労務費も大切です。
それでも余ある時は国民にお返しすることも必要じゃないでしょうか。
全国にたった30万台しかAEDの設置がありません。
もっと身近にあるとより多くの人の命が救われます。
自宅で倒れても近くの薬局に連絡したら走って持ってきてくれる仕組みが欲しいですね。

5万5千軒も薬局はあります。

と、ちょっと「です」、「ます」調で書いてみた。





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