医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

気持ちはわかるが・・・

2012-01-19 07:18:26 | 薬局
ちょっとあきれる。

「事件は現場で起きている」とはよく言ったものだ。
1/18のリスファックスに「薬剤師の在宅医療、急拡大に危険信号」とある。
何かと内容を見てみると、女性薬剤師が独居の高齢男性宅に訪問し、抱きつかれたと問題視している。
その他に、対応が悪いとフライパンを投げつけられたという事例もあるらしい。
これらの事から調剤チェーンの幹部が「薬剤師の在宅医療は危険。点数をつける厚労省はソコをわかっているのだろうか」とのコメントも掲載されている。

でも、どうだろうか。
訪問介護のヘルパーさんはほとんどが女性である。
ケアマネジャーも大半が女性だ。
訪問看護も看護師は女性が多い。
なぜ薬剤師だけが危険なのか。
正直なところ、そんな危険があるのであれば2人で行けばいい。
社員のことを思うなら男性薬剤師に行ってもらえばいい。
極端な話はやらなければいいと思う。

何か問題の本質が違っているような気がする。
独居の高齢男性が抱きついたのは薬剤師だからではない。
きっとそこそこの女性なら誰にでもそうしていると思う。
そう言う人はいる。(そうならない様に気をつけなきゃ)
病院内でも看護師さんのお尻やオッパイを触る患者はいる。
また、フライパンが飛んでくるほど対応が悪ければ、サービスを受ける利用者だけを責められない。
いろいろな場面でイライラすることはある。

診療報酬と介護報酬の同時改定を見込んで、大手調剤チェーンは在宅を積極的に取り込もうと焦りがあるのではないのか。
今までやっていない業務ゆえに、対応もスキルも未熟なのではないだろうか。
だいたい高齢者とはいえ独居の所に若い女性を行かせるのがおかしい。
それなりの対応が出来る人材の選択が必要だ。
そして、他人のご自宅に足を踏み入れるからには、それなりの礼儀をわきまえていないと失礼になる。

今回のこの記事を見ていて、在宅医療に点数が付くところだけが目当ての様な気がしてならない。
もっと地域における薬局の貢献から在宅を考えないといけないような気がする。

私も実際に個人のご自宅に伺った経験がある。
家族がいるご自宅に入ると、奥さんが奥に引っ込んでしまって、なかなかお話が出来ない。
患者はご主人だ。
その内に奥から現れて持参したのがいれ立ての熱いコーヒーだ。
それも歯に滲みるような甘さである。
服薬指導が終わってもコーヒーが飲み込めない。
舌をやけどさせながら帰って来る。
また、独居の女性宅も出かけて行った。
でも、私は抱きつかなかった。

問題の本質が違うか?



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