医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

なくなっちゃうぞ!

2011-09-27 06:24:46 | 薬局
小売業の様な製造業

アインファーマシーズは次から次と新しい調剤システムの開発を進めている。
既に、ヒート包装のピッキングマシンは実用化され、100店舗に導入するとあった。
その投資額は20億円とか。
今度は一包化薬鑑査支援装置なるものが出来たらしい。
これは一包化した薬剤の個数を鑑査できるシステムだと言う。
一包化した分包を装置に通すだけで薬剤の数合わせが出来る。
この確認率は98%と言うから老眼混じりの中年には朗報である。
今は個数だけしか鑑査できないが、将来は薬剤の種類も判別できるようになるらしい。
こうなると薬剤師は要らない。

この他に別立てではあるが、薬剤の鑑査だけ出来るシステムの検証も始まっている。
電子レンジのような機械に入れてスイッチを押すと画像として正誤を判定できる。
これは監視カメラによる犯人探しに使われているようなシステムの様だ。
PTPシートや錠剤の刻印などから判別できる。
このシステムは未だ70%の有効率らしく、これからの開発に期待がかかる。

さて、調剤とは何であるのか。
人を介さない方が精度の高い調剤が可能じゃないのか。
こうなると調剤技術料の存在が危ぶまれる。
技術ではなく作業である。

薬局の上場企業の決算書など興味がないかもしれないが、この損益計算書の処理が製造業と同じになっている。
どういうことかと言うと、一般的な総利益(粗利益)の求め方は、売上から原価(薬代、消耗品費)を差し引いて算出するが、上場企業では異なる。
この原価の中に調剤に係る全てのコストが含まれているのだ。
薬代や消耗品費は当たり前で、この他に薬剤師の人件費や分包器などの調剤設備に係るコストなども原価として扱われている。
これは製造業の決算形態である。
まさに調剤事業は製造業なのだ。
この分類から言うと製造過程に技術料など発生しなくなる。

一生懸命コスト削減もいいけど、その付加価値まで削減されるヒントを与えているようで怖い。

合理化はコストダウンになるが、報酬ダウンにもなりかねない。



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コメント (3)
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