花ごよみ

映画、本、写真など・

ゼロの焦点

2009-11-14 | 映画

原作は松本清張の同名小説。

松本清張の生誕100年ということです。

監督は犬童一心。

広末涼子、中谷美紀、木村多江の、
3女優の競演が話題の作品です。

共演には西島秀俊、杉本哲太、
鹿賀丈史といった
面々が配されています。

本もかなり昔ですが読んでいたし
ドラマや映画で、
映像化もされているので、
あらすじも犯人も分かっていました。

「犯人あて」キャンペーンにも
きっちり名前を書いておきました。

戦争に起因した、つらい過去からの決別。

(砂の器)と、また同様に、
どんなことをしても、
隠蔽しなければ、
未来に向かって、
はい出すことがかなわない過去、
その過去を消滅するために罪を重ねていく。

中谷美紀のすさまじい演技、
迫力があってこわかったです。



木村多江は哀しい幸薄い女性を
しっとりと演じていました。



広末涼子はおっとりとした感じの
女性を演じています。



それぞれの女の生き方
3者3様の女性像を3人の女優が
うまく描き出していました。

思い描いていた夢、のぞみが壊れていく…

冷え切った心と、
雪の降る厳しい寒さの、
北陸の風景が相まって。
寂しさとやりきれなさが、
胸の奥にずしんと重く残る映画でした。

エンディングにには、
余韻を残す中島みゆきさんの、
歌がながれます。

紫綬褒章、おめでとうございます。









コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウィンターコスモスとアボガ... | トップ | 大阪大川沿い風景 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (よりりん)
2009-11-15 01:05:13
松本清張作品は、どれも犯人がすごく魅力的ですよね。
周りの人間関係も書き込まれてて、すごいな~と思います。
この作品も、私も読みましたが、映画も見て見たい気がするのですが・・・なかなか・・・苦笑。
木村多江さんは、なんの作品に出ていても、薄幸の女性な役柄が多い気がします・・・汗。
また、それがあってるっていうか?!

「犯人あて」キャンペーンなんて、やってたんですね。
返信する
見たいですね (コスモス)
2009-11-15 07:06:34
おはようございます~♪
 私が今、お世話になっている?
京都中央図書館も、松本清張生誕100周年記念で特別コーナーが設けられています。
 改めて読みなおしています。
「点と線」も何度読んでも面白いですが、やはり「ゼロの焦点」は何度読んでも新鮮ですね。
ストーリーが解っているのに切ないです。
 今、この映画のPRをテレビで度々見ますね。
見たいなあと思っていますが・・・
 私も広末涼子と薄幸の女性の似合う
木村多江が好きです。
 kazuさん、映画や本の紹介記事、
いつもとても解りやすく丁寧に書かれていますね。
感心しながら拝見しています。



返信する
よりりんさんへ☆ (kazu)
2009-11-15 19:38:41
こんばんは~!

松本清張の作品は犯人が魅力的で
犯罪に至るまでの過程も奥が深いですね。
木村多江さんは薄倖が
よく似合いますね。
「犯人あて」キャンペーン
簡単でした。
返信する
コスモスさんへ☆ (kazu)
2009-11-15 19:47:06
こんばんは~!

「点と線」「ゼロの焦点」、
「砂の器」も好きです。
木村多江いいですね。
中谷美紀の演技もよかったですよ。

映画や本の記事
読んで頂いてうれしいです。
ありがとうございます。

円山公園、東山辺りは
今は観光客でいっぱい
なんでしょうね。
返信する

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事