花ごよみ

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崩れる脳を抱きしめて  知念 実希人

2018-07-08 | 本 さ、た行(作家)

崩れる脳を抱きしめて

碓氷は研修医としてやってきた岬病院で
脳に爆弾を抱えた患者「ユカリ」と出会う。
数ヶ月後にはこの世から消える運命のユカリと、
過去の心の傷を抱える研修医の碓氷。
二人は徐々に互いの心が通じ合うようになる。
碓氷の屈折した心が変化していきます。

限りある残りの日を生きなければならない。
切なさとむごさを背負いながら…。
悲しみで胸が痛みます。

ストーリーは表面的には
穏やかに進行して行きますが
病魔も平行して進んで行くので、
不安感でいっぱいになります。

そんな不安を置き去りにすることはできなくても
行き着いたラストは
穏やかな終わり方になっていました。

読みやすい文章で書かれていました。
途中まではタイトルに反して、
淡い恋愛小説の本かと
思いましたが、
後半は一気にミステリー色が増し、
終盤近くになって、
まさかの二転三転する展開に
騙されてしまいました。

彼女は妄想の人物だったのか?
読んでいても頭がこんがらがってきます。

ラブストーリーと
ミステリーを楽しめました。
コメント
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