花ごよみ

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たゆたえども沈まず  原田 マハ

2018-07-05 | 本 な、は行(作家)

たゆたえども沈まず

ヨーロッパの各地で起こった
印象派という
いままでの絵とは違う光の溢れる絵、
そんな絵が受けいられるようになった時代。

日本美術に反応を示したのは、
マネ、モネ、ドガ、ピサロ、
ルノワールなど革命的な印象派の画家達。

ゴッホの作品にも、
多大な影響をもたらした浮世絵。

日本美術へあこがれ
浮世絵に傾倒したゴッホが
代金代わりに描いた、
タンギー親父の肖像画
名作「タンギー爺さん」には
浮世絵画家、英泉の色面、
構図などが生かされています。

ゴッホの応援者であり、
浮世絵を広めた、パリ在住の画商、林忠正、
専務の加納重吉、
彼らとゴッホ、ゴッホの弟の
テオを主軸に描いた作品。

弟の画商、テオは、
ゴッホを認めない世界が
くやしかった。

テオの苦悩、熱意、
テオがどれだけ
孤独な画家、ゴッホを支えたかが
悲しいほど伝わってきます。
いつか必ず世に出るようにしてみせると…
また天才画家ゴッホの
壮絶な人生が読み取れます。

以前行ったゴッホ展がこの本を読んで甦ってきました。
ヒマワリ、糸杉や星月夜など
ゴッホの作品が目に浮かんできます。



コメント (2)
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