不発弾
バブル崩壊、外資が絡んだ
不適切な会計処理などを背景に
書かれた経済小説。
WOWOWのドラマ化を知り読みました。
不発弾とはバブル当時
多額の負債を抱えこんだ企業に
埋められた負の遺産。
実際起こった事件、人物などを
思い起こさせるような内容。
不適切会計処理を契機に暴き出される不正。
政治家と企業の癒着、
罪には問われない粉飾決算。
膨れ続ける負債隠し、責任逃れ…。
金融業界の裏側を歩んできた
一人の金融ブローカー(古賀)、
本当に悪いのは利益だけ追求して
責任を取ることのない経営者。
古賀の故郷大牟田市と東京が舞台。
古賀の不幸な生い立ち、
出口のない金融の世界に入り込んでしまった
古賀の人生。
追い詰める捜査二課の刑事、小堀
過去と現在が往来しながら
物語は進行して行きます。
佐知子の心の変化が
仕方がないとはいえ残念。